博物園歳時記では折々の情報をお伝えしています
02月23日・ 月山志津温泉冬祭り「雪旅籠の灯り」が開催しました。自然博物園の大人チームは三日間を要して出羽三山を作り上げました。今年は例年にない積雪の多さで、圧巻の高さを誇る雪旅籠が立並んでいます。午後6時前から点灯して暗くなるにつけてグッと雰囲気が上がっていきますよ。我々のエリアは見どころ満載ですので、是非ご来場いただき見ていただきたいです。今週の金土日と来週の金土日が開催期間になります。(スタッフ:まなべ)
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05月01日・ 5月1日、平成30年度自然博物園ネイチャーセンターがオープンしました。今年も天気に恵まれて、少し汗ばむような気温の中をブナの森ガイドウォークに出かけてきました。新緑前線は志津温泉まで上がってきており、自然博物園のブナの森も新緑が結構目立つようになっています。新緑と共に今年はブナの花が沢山咲いていて、秋の実りまで楽しみが増えました。他にも、イタヤカエデ、ハウチハカエデ、タムシバなど樹木の花が咲いており、オープンに花を添えてくれたようです。これから新緑と花の開花はますます進んで、森が笑い出しますよ。今月中はたっぷり新緑と残雪を楽しむことができて、残雪には雪紅葉が広がります。皆様のご来園をスタッフ一同心よりお待ちしております。今年度もよろしくお願い申し上げます。(スタッフ:まなべ)
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05月03日・ 自然博物園ではブナの新緑が大分進んでいます。同時に沢筋の融雪も進んで、崖崩れや雪崩の兆候も見られます。特に、石跳川に架かる橋はスノーブリッジになっており見えない分危険です。ロープやポール、枝などで目印を付けておりますので、慎重な行動をお願いします。また、開園時はNCで情報の収集をしてください。(スタッフ:まなべ)
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05月04日・ 今朝のネイチャーセンター外気温は4℃で午後も6℃までしか上がらず、小雨もあり寒く感じましたが、午前午後ともガイドウォークに出かけて、芽吹き宣言の新緑のブナの森に心洗われてきましたよ。芽吹きと同時に林床の残雪にはブナの芽鱗が落ちて紅色に彩る「雪もみじ」が見ごろになってきました。こんな日は時々射す太陽光がうれしくて、暖かい日差しにも歓声を上げて楽しんできました。どんな日もブナの森は楽しいです。連休後半の天気は回復するのか?まずは、お出かけしてみてください。(スタッフ:まなべ)
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05月11日・ 昨日までは、寒かったぁ〜。寒かったはずで、一夜明けて山々は新雪で白くなっていました。今日は久々の青空でブナも気持ちよさそう!原生林の積雪は2mより少なくなりましたが、迫力ある根開きと、周りの雪もみじの風景に癒されますよ。そして、今日はTUYの取材が同行しました。情報番組の一枠で2~3分しか放映はありませんが、一回り取材をしていただき、参加の方から90分番組にしたら?と声をかけられるほど素晴らしい風景を収録していただけたと思います。18日(金)18:45の予定です。(スタッフ:まなべ)
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05月16日・ 今日は朝から快晴!気温もぐんぐん上昇し、半袖でガイドウォークに参加された方もいたくらいでした。それに伴い雪解けも進み、昼にかけて沢の水量がどんどん増えていました。リュウキンカ広場へ渡る橋はまだ出ていませんが、橋の両脇は穴が開き、橋の上も雪が大変薄く危険なので、安易にわたるのはお止め下さい。 さて、森の中はどんどん緑が濃くなり、ブナに比べて芽吹きの遅いホオノキやキハダも開き始めました。お天気が良かったからか、ブナの森は多くのカメラマンで賑わっていました。タムシバやムラサキヤシオツツジも次々開花し、オオルリやキビタキなどの野鳥も元気にさえずり、見どころたくさんです。明日からはちょっとお天気が崩れそうですが、雨のしっとりした森もなかなかなものですよ。皆様のお越しをお待ちしております!(スタッフ:倉本))
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05月18日・ 今日は一日霧に煙るブナの森でした。朝の大雨でガイドウォークは無理かな?なんて思っていましたが、スタートする頃には小雨になり、途中からは雨も止み、どこを歩いても美しい光景に、午前、午後のガイドウォークに参加していただいた方お二人とも終始感動でした。こんな光景には、毎日歩いている私でも滅多に出会えません。ラッキーなお二人でした。 また、今日は嬉しい出会いもありました。今シーズン初ナメクジです。樹幹流の流れるブナの幹でゆったり過ごしていました。そして、オトシブミも! いよいよ生き物たちも動き始めましたよ。(スタッフ:倉本)
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05月22日・ 今日は平日ながら、午前午後のガイドウォークがあり、団体の予約が中学生と一般の二つ、そして共催行事のブナ森講座が開催されて、フル回転の一日でした。それぞれに参加の皆さんは、ブナの新緑に癒されて、原生林に広がる残雪と雪もみじに驚き、今しか見ることが出ないブナの森の風景を満喫していただけた様です。見頃はまだまだ続いて、生き物との出会いもこれから多くなりますよ。(スタッフ:まなべ)
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06月28日・ 昨日のネイチャートレイルハイキングに、記録媒体を忘れるという失態を犯し画像なしだったので、今日見られるものを撮ってきました。昨日の森はしっとり濡れて、ブナの幹が艶やかで、葉っぱはピカピカだったのですが、すでに乾いていました。ただ、花びらが透けてガラス細工のようなサンカヨウはまだ見頃だったので、どうぞご覧ください。(スタッフ:まなべ)
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07月16日・ 3連休の最終日のためそれほど人の出入りは多くなかったですが、月山帰りの方にお立ち寄りいただき、「以前案内してもらって楽しかったのでまた来たよ」とか、「ここはとてもいいところだから地元で宣伝するわよ」とパンフレットを持ち帰ってくださったりと、とてもありがたいお言葉を頂いた一日でした。リピーターの方に励まされ、さらに頑張ろうと思いました! さて、森はすっかり夏に衣替えです。エゾハルゼミはぐっと少なくなり、来週にはコエゾゼミの鳴き声が聞こえてくるのではないでしょうか。クワガタにも出会えるようになりました。今日はミズナラの木にヒラタクワガタがいたようですよ!そして今見頃の花はヤマブキショウマ、クロヅル、ノリウツギ、オニシモツケ、クロバナヒキオコシなどです。春の花は実を付け始めているので、様々な花と実を楽しめるのがこの時期です。花が終わってしまうと見過ごされがちな熟す前の実も、よく観察すると中々面白いものですよ。(スタッフ:倉本)
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07月28日・ 今日の森はナメクジ祭り!ブナの幹、ブナの輪切りの上、通路の真ん中、あちこちに横たわって?いました。ずっと足元を見ていないと踏んでしまいそうで景色を楽しむ余裕もないくらい!ナメクジにとっては今日の気温と湿度が絶好の散策日和なのかもしれませんね。子供にも大人にも大人気、ミヤマクワガタもいましたよ。ミズナラの大木の樹液をお目当てにやってきたのでしょう。羽化したばかりのコエゾゼミも発見。黄緑色の柔らかそうな体がとてもきれいで見とれてしまいます。そして、まだエゾハルゼミも鳴いています。こんなに長い期間エゾハルゼミとコエゾゼミが共に泣いているのも珍しいような気がします。夏のこの時期は、いろんな生き物が見られますが、それぞれ好きな場所があります。移動させたりせずにその場でそーっと観察してくださいね。ツノハシバミやタムシバの実も日に日に大きく成長しています。いろんな「実」が楽しめるようになってきました。花で目立つのはノリウツギやクロヅルの白い花、エゾアジサイもきれいです。小さな花ではコナスビやツルアリドオシの花があちこちで咲いています。夏休み本番、海に飽きたら涼しい山に遊びに来てください。(スタッフ:倉本)
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08月07日・  山形県で8月5日〜6日の降雨は豪雨災害となりました。特に最上地方で大きな災害が報道されています。お見舞い申し上げます。 月山山麓にもゲリラ降雨があり、石跳川に架かる橋が二ヶ所流失してしまう豪雨災害と、河川反乱による土砂と流木の流出がありました。現在橋の復旧に目途がたっていません。石跳川コースのカワクルミコースへの下入口と上入口の橋が流出したため渡渉となっています。増水時は危険ですので、大門海コースをご利用ください。(スタッフ:まなべ)
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08月15日・ 8月も今日で折り返しです。ネイチャーセンターも今日はジメジメムシムシ、暑い一日でした。夏休み期間中ということで、家族連れや県外からの来園者が多くなっています。玄海広場でトンボや蝶を追いかけたり、オタマジャクシやサンショウウオに触れたり、ハンモックに揺られたり、ワンちゃんと日陰で涼んだりと、思い思いに過ごされています。そんな光景を見ていると微笑ましいですね。さて、森の中の様子はというと、早くも真赤に色づいた実があるかと思えば、この時期に咲き始める花もあれば、秋に向けて着実に栄養を蓄えている実もあります。雨が少ないためか、チチタケやタマゴタケなどのこの時期に見られるキノコが今年はほとんどみられません。今晩から雨の予報、森が少しでも潤ってニョキニョキっとキノコが出てくるのを期待したいとおもいます。(スタッフ:倉本)
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08月25日・ 台風の影響なのか不安定な天気が続きますが、山は少しずつ秋の気配を感じられるようになってきました。月山姥ヶ岳斜面の草紅葉もすでに始まり、博物園内でもススキが穂を出し始めました。コエゾゼミの大合唱も日に日に弱まり、コエゾゼミの鳴き声の中に秋の虫の声が混じるようになりました。サワグルミの実も色づき始め、茶色に色づいたトチの実やブナの実もたくさん見られます。今年の秋は木の実拾いが楽しそう!そして、久しぶりの冬虫夏草です。2009年の大発生の時は園内のあちこちでサナギタケやカメムシタケがみられたのですが、ここ数年はほとんど確認できていませんでした。今回もまだ2個体だけですが、これからたくさん出てくるのかこれで終わるのかは、今後のお楽しみです。(スタッフ:倉本)

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09月07日・ 9月に入り毎日のようにお問い合わせいただいている「ツキヨタケ」の様子ですが、一昨日には数個しか確認できなかった幼菌が、今日は驚くほどの数に増えていました。ただ、大きいものでまだ5ミリほどのものばかり。キノコも種類によって成長に幅があるので、どれくらいの勢いで大きくなるのかまだ分かりません。1日でどれくらいの変化が見られるのか、明日もチェックしてお伝え出来ればと思っております。さて園内の様子はというと、ようやく湿地のオニシオガマが咲き始めました。ピンク色の花が目を引きますね。アキノギンリョウソウ、テンニンソウも咲きましたよ。タムシバの実もほんのりと色付き始め、いよいよ秋の森らしくなってきました。雨の予報が続きますが、大雨でない限りは散策していて気持ちの良い季節です。(スタッフ:倉本)

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09月08日・ −ツキヨタケ情報−
今日もツキヨタケの様子を確認してきました。大きさは1〜2mmほど大きくなったかな?程度でほぼ変わりありませんでした。残念・・・しかし、次々と小さな小さな幼菌が出てきているので数は期待できそうな感じです。来週の成長具合を見てまた報告させていただきます。(スタッフ:倉本)
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09月14日・ ここのところ朝晩は冷え込むようになり、園内の森も秋らしくなってきました。タムシバの実もピンクに色づき始めたものもあれば、色づきを待ちきれずに真赤な種がはじけてしまったものもありました。ナナカマドの実もオレンジに色づき、園内はだんだんと秋色に染まってきています。そして、今はなんといってもキノコ!冬虫夏草はじめ、タマゴタケ、ツキヨタケ、イグチの仲間、ベニタケの仲間、ドクツルタケ、さらにはキノコにかぶりつく?ナメクジも!食べられるキノコから毒キノコまで色も形も様々なキノコが見られます。もちろん、園内は採取禁止なので、目で見て楽しみましょう(スタッフ:倉本)
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10月03日・ 森の中も少しずつ秋色に染まってきました。日当たりのよい場所では赤や黄色のきれいな葉が目立ってきました。今きれいなのはツタウルシです。真赤に色づいた葉が足元にも落ちています。思わず拾いたくなりますが要注意です。原生林のブナも黄葉が始まりました。先日の強風で葉が少し落ちたこともあり林床がずいぶん明るく感じます。ツルアリドオシの赤い実、ユキザサの透明感のある実、クロモジの濃紫の実なども日差しを浴びて気持ちよさそうでした。ブナの実やドングリも歩いていると頭上注意!と言いたくなるほどパラパラと落ちてきます。ドングリは足の踏み場のないくらい今年は豊作です。ブナも来週くらいになるとじっくり腰を据えて拾えるようになるかな!?楽しみですね。(スタッフ:倉本)
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10月26日・ 晴天続きにカメムシ注意報発令中ですが気持ちが好いです。ブナの黄葉は進み散策路には落ち葉の絨毯が出来ています。その上をカサカサ歩くのがこの時期の楽しみの一つで、周りの低木も色づき、落葉したブナの梢から陽が射しこんで明るい森歩きを楽しめるのもこれからの魅力です。10月31日の閉館が間もなくになりました。これから天気は下り坂ですが、すっきりした落葉後のブナの森を歩きましょう。(スタッフ:まなべ)
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11月01日・ 10月31日をもちまして、ネイチャーセンターは今シーズンの閉館となりました。3年ぶりに戻った厚みのある積雪があった5月1日から始まりあっという間に終了ですね。今年は、近年にもあてはまりますが、特に天候に恵まれなかったように感じます。大雨による被害こそありませんでしたが、3日として好天が続いた日はなかったような気がするほどです。閉館間際には台風が襲来するなど、最後まで悪天候のイメージが残りました。それでも開館中は多くの人とブナの魅力、生き物の素晴らしさに感動し楽しい活動ができました。ありがとうございました。11月8日が最後の行事「さよならブナ林、ブナに感謝」です。今のところ大荒れはないようですが、降雪もありうるので気をつけてご参加ください。また、冬期はスノーシューイングやクリスマスリース作りなどもありますので、皆様のご参加お待ちしております。(スタッフ:まなべ)
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