博物園歳時記では折々の情報をお伝えしています
04月21日・博物園周辺は朝から小雨が続きました。そんな中、ネイチャーセンターの雪囲い撤去作業が行われました。寒い中ご苦労様です。ネイチャーセンターに、ほぼ半年振りに陽が射しこみ、明るさが戻りました。
 今年の冬は、2月まで大雪の傾向でしたが、3月4月と好天が続き積雪は日に日に少なくなっていったようです。それでも5月は十分に雪を楽しめますので、ブナの新緑と合わせて、散策にお出でください。今年度も例年通り5月1日(金)のオープニングセレモニー開催後、10時過ぎより第1回目の野外案内を出発します。皆様のご来園を心からお待ちしております。(スタッフ一同)
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05月01日・ネイチャーセンターが27年度のオープンをしました。 今年は天候に恵まれて、駐車場では日照りが暑くも感じましたが、一転雪の上にあがると爽やかな風が通り過ぎてなんと心地良いこと!しかし、好天が続いたことで、少なかった残雪はさらに減っていきます。また、樹木の開花は早くて、タムシバは見頃、ブナの芽吹きも進んで今日1日が博物園ブナの芽吹き宣言になりました。5月いっぱいは残雪と新緑を楽しめると思いますが、ゆっくりしてはいられないような気分ですね。今年度も移ろう季節を皆さんと見つめてゆきたいと思います。ブナの森でありのままの自分を探しにお出でください。皆様のご来園を、スタッフ一同お待ちしております!(スタッフまなべ)
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05月05日・豪雨災害による土砂崩れ、登山道洗堀、橋の流失などが2年続けてありご迷惑をおかけしております。今期の積雪期に重機を搬入して復旧工事を行っておりました。一部復旧に至らない箇所もありますが、大部分の復旧が進みました。積雪上には重機のキャタピラ跡が残っておりますが、登山道ではないので十分ご注意の上御利用ください。また、危険な個所は、ロープや目印を配置しております。さらに、今年は雪解けが早く、沢の開きと斜面からの落石にも十分ご注意ください。ネイチャーセンターに立ち寄り状況をお聞きなってくださいますようお願いします。尚、7日は休日振り替えで休館日になりますが、以降は毎週月曜日が休館日となっています。(スタッフ:まなべ))
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05月06日・好天続きのGWは、あっと言う間に過ぎてしまいました。そして、ブナの芽吹きもあっという間に姥沢まで駆け上がりました。今年のブナの芽吹き宣言は、オープンの5月1日で、自然博物園開園以来もっとも早く記録を更新です。今ブナの森はすでに「雪紅葉」に覆われて幻想的な雰囲気をかもし出しています。他の植物も開花が早く、タムシバ・オオカメノキ・ムラサキヤシオツツジ・ヤシャビシャクなど次々と見頃を迎えて、雪解けも早く、沢や湿地が開いて一気になくなりこちらも記録を更新でしょうね。寒の戻りで足踏みすることもなくこのまま季節は進むのでしょうか?もったいない5月です。今年はどんなシーズンになるのか心配ですが、スタッフ一同皆様のご来園をお待ちしておりますので、早変わりの季節に乗り遅れないよう一緒に楽しみたいと思います。(スタッフ:まなべ)
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05月09日・冬でも雪付きの少ない尾根沿いの「ホツツジ通り」では次々に花が開花しています。タムシバ、オオカメノキの白い花、ムラサキヤシオツツジの赤紫、小さくてかわいらしいコヨウラクツツジやクロモジ・・・森の中はまだまだ白い雪に覆われていますが、この場所は昨秋の落葉を踏みしめながら早春の花を愛でる。不思議な季節感を味わえる空間です。 一方、原生林はブナの芽燐と雄花、いわゆる「雪もみじ」で埋め尽くされています。原生林に足を踏み入れると素晴らしい風景が広がり、我々スタッフでさえ感動でしばし足を止めるほど!ぜひブナの森ガイドウォークにいらして下さい。この感動を共有しましょう。(スタッフ:倉本)
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05月15日・ネイチャーセンターの周りも湿地が少しずつ開いてミズバショウが咲き始めてます。湧水の水温は5℃前後、暑い日に涼を届けてくれます。広場には柄杓たちが並んで”飲みにおいで"と言ってるようです。周海沼も随分湖面が開いてきました今は、こんな感じです。今年は雪どけが早く気温も上がりお花も一気に咲いた感じですが、まだまだ残雪から抜け出した花芽を観ることも出来ます。花もいいけど、羊のような、うさぎのような冬芽も可愛いオオカメノキ。花もいいけど、モコモコ冬芽のタムシバ。是非探してみてください
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05月19日・今日は朝から小雨模様。好天続きの毎日に若葉は下を向いていましたが、今日は活き活きして嬉しそう。素晴らしい雪紅葉が広がる中を是非歩いてみてください。(スタッフ:まなべ)
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05月21日・今日は朝から曇り空で風があり、気温は8度。体感温度は5度以下にも感じられました。寒い日ではありましたが、スケッチクラブの例会、中学生の自然体験学習、一般のガイドウォーク参加者などで、ブナの森は賑わいました。手がかじかむような日でしたが、皆さんブナの森の美しさに感激されていたようです。 例年になく融雪が進んでいる状況で、石跳川の開きも早く、スノーブリッジも薄くなっている所もあります。橋が出ていないところがあるので不用意に近付かよらないでください。また、架橋工事で掘り出した箇所付近の積雪にも十分気をつけて通行願います。(スタッフ:まなべ)
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05月23日・今九州の一部が梅雨入りしたそうですが、東日本は高気圧が張り出して好天が続いていますね。少ない残雪がさらに少なくなっていく毎日で、例年の6月初旬の様子です。
 さて来週は、1回目のネイチャーハイクトレッキングで、新緑の湯殿山麓をトレッキングです。リュウキンカ広場とカワクルミ沼方面に向かいます。新緑の木漏れ日の下で気持ち良くランチができるといいですね。(スタッフ:まなべ)
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06月09日・今日はしとしと雨の一日でしたが、雨に濡れた植物が活き活きと鮮やかでした。トレイル上はまだまだタムシバやオオカメノキなどの春の花が中心ですが、日当たりの良い管理車道では初夏の花が次々に咲いています。普段は車で通過するだけの管理車道も、たまには車から降りて歩いてみるのもいいものですよ。(スタッフ:倉本)
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06月11日・梅雨の気配が漂ってきた山形県ですが、昨日今日は気温が高く、ブナの森の涼しさは一層心地よく感じます。体験学習の小学生が連日訪れては、せみの声に負けじとブナの森で歓声を上げています。雪どけの沢に入り込み、水の冷たさに悲鳴を上げる子供もいます。今年のブナはエネルギーを実につぎ込んだのか、葉っぱがまばらなようです。その分木漏れ日が美しく爽やかなブナ林を演出してくれるようです。(スタッフ:まなべ)
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06月17日・一日遅れの報告となりましたが、6月16日(火)・・・雪融け宣言です!! 園内の通常案内コースを、全く雪を踏まずに歩けるようになりました。昨年は29日でしたので、13日早い雪融け宣言です。寝ていた樹木もすっかり起き上がって歩きやすくなりました。花も次々に咲いていて、深緑のブナの森は早春の花「タムシバ」から今が旬の「ホウチャクソウ」まで、いろんな花が楽しめるいい季節です。(スタッフ:倉本)
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06月19日・18日と19日は博物園内と装束場コースの巡回に行ってきました。装束場コースは、標高1400m前後から残雪がたっぷりあります。雪の融けた所には、ミズバショウ、ショウジョウバカマ、サンカヨウ、エンレイソウ、シラネアオイ、ノウゴウイチゴ、ミヤマキスミレなど可憐な花がたくさん見られます。また、今年はタムシバの花付きが素晴らしく雪より真っ白な所が目立ちます。一方、このコースはタケノコ採りのコースでもあることから、ゴミも目立ちます。タバコ、飴の袋、コンビニの袋、おにぎりのビニールとおにぎり、カンにビン、軍手、靴下、うんことティッシュ・・・。石跳川コースの石を跨ぐ時とあがる時はスリップと浮石にご注意ください。また、このコース倒木はありませんが、春木戸から首なし地蔵コースには2ヶ所ほど倒木があり通行は可能です。姥沢〜大門海コースは問題なし。
 山には楽しく怪我のない様にマナーを守って奇麗に登りたいものです。(スタッフ:まなべ)
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07月01日・今日1日は、27年度の月山開山祭です。毎年開山祭は天気に恵まれず、ブナの豊作やコバイケイソウの開花と同じで、10年に2回位の割合で晴天が訪れます。今年は、ブナもコバイケイソウも"キテイル年"なので、天気も期待したのですが終日雨になりました。それでも山頂の月山神社には大勢の人が集い賑やかにそして神妙に神事が執り行われました。直会で頂いた、椀からはみ出すタケノコ汁があったかくて美味しかったです。山頂にはまだミヤマクロユリも見られますし、ミヤマシオガマやヒナウスユキソウが見頃で、他にもたくさんの可憐な高山植物が見られます。中腹には、例年通り残雪があるので、アイゼンを装着した方が安心です。また、誘導ロープが張ってあるので霧が出ても安心です。霧の中の月山を歩いていると、雪がありそこから雪解け水が流れて、芽を出し始めたばかりの高山植物や開花したものが次々と目にすることができて、命の芽吹きと自然の循環を感じることができました。雨が降っても風が吹いても巡る季節を感じることができました。これから月山は登山シーズンを迎えます。自然を大切にマナーを守り、安全安心登山を心がけて気持ち良く月山に登りましょう。(スタッフ:まなべ)
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07月05日・ネイチャーセンターからすぐ遊歩道を登り始めると、急に上品な香りがしてきました。その香りの元はどこだろうとちょっと歩いたら、遊歩道の脇、それも目線下の方になんと「ホオノキ」の大きな花が見えてきました。こんなに近くでこの花を愛でることが出来るなんてなかなか無いです。よく探すとまだ蕾も有り、もう少しこの香りのルートを楽しめるようです。(スタッフ:すずき)
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07月07日・今日は七夕ですね。ブナの森はすっかり夏の装いです。日向は暑くても木陰では風が吹くととても爽やかです。エゾハルゼミは原生林ではまだ元気に鳴いていますが、センター付近ではあまり声が聞かれなくなってきました。コエゾゼミの声が聞こえてくるのも間もなくでしょう。早い時期に花を咲かせた植物はすでに実をつけています。実が大きくなっていく様子や色付いていく過程を観察するのも面白いですよ。今年は秋の実りがとても楽しみです。(スタッフ:倉本)
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07月10日・今日は山形市から幼稚園児が、春の残雪体験に続いて夏のブナ林体験に遠足に来てくれました。幼稚園では先生と事前学習をしてきており、大きなナメクジやカタツムリ、白いギンリョウソウ、冷たい月山の湧水などを楽しみに、やる気満々の元気な子供たちです。出発早々子供目線で見つけたものの質問攻めにあいました。いつもながら子供の発見には驚きです。あちこちで転びながらもブナの森で宝物を拾って、冷たい水に触り、湧水を飲んで、ブナ林広場でお弁当まで元気に辿りつきました。大きなオオトチのお婆さんに触れては「おばあちゃん元気でね、また来るよ」と声をかけていました。今度は、秋の遠足でまた再会です。さらにたくましくなった子供たちが楽しみですね。(スタッフ:まなべ)
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07月14日・暑い日が続きますね。ネイチャーセンターの駐車場も照り返しで相当暑かったぁ。ブナの森は、蒸散効果と爽やかな風が時折吹いて居眠りしそうなほど気持ちいい〜。
 さて、そんな森では生きものと出会えるチャンスが多くなってきましたが、この時期からスズメバチも多く目にするようになっています。今は子育てに忙しく攻撃的ではありませんが、近寄っては身体の周りを飛んで品定めをされます。本当に怖い瞬間ですが、その時こそ勇気をだしてじっと我慢!石になったつもりで騒がず飛び去るまで待ちましょうね。もちろん、山に来るときは香料は控えて、素肌は出さない工夫をしてお出でください。(スタッフ:まなべ)
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07月15日・朝から蒸し暑い日でしたが、午後には風が吹いてカラッとしてきました。このところブナの森には降雨が少なくて、植物は一雨を待っているようです。天気予報では明日は雨のようなので、元気がでるかもしれませんね。しかし、遊歩道では粘菌を多く目にするようになってきたので、彼らにとっては胞子が濡れて流される雨は苦手かもしれません。ムラサキホコリの仲間が多く見られます。梅雨が明ければ、多くの種類の粘菌を見ることができますよ。(スタッフ:まなべ)
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07月20日・今日は3時頃までずっと雨でしたが、午前中は月山に登らずに、森歩きに切り替えた方で賑わいました。この時期の散策では、花と実とキノコと生き物と、色んなものを楽しむことができます。エゾハルゼミもまだ鳴いていますが、数日前からコエゾゼミの抜け殻も見られるようになりました。鳴き声はまだ確認されていませんが、今年もエゾハルとコエゾが一緒に鳴くかもしれませんね。ちなみに昨年のコエゾの初鳴きは7/24でした。コエゾゼミが鳴き始めると間もなく梅雨も明け、本格的な夏の到来です!(スタッフ:倉本)
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07月22日・今日は博物園ボランティアスタッフ有志による、ネイチャートレイルの保全作業が行われました。以前に直した板が腐って踏み外すようになってきた部分や、雨で削られて赤土が見え、すべりやすくなっている部分を中心に保全が行われました。以前、「森の教室」で倒したスギの間伐材を有効活用して地面に敷きつめて歩きやすくし、杭が出っ張って危ない場所は、杭を短くしてつまずかないようにし、見た目もすっきりしました。暑くて汗が噴き出る中での作業でしたが、無理の無い程度に少しずつ補修を進めてもらっています。このようなスタッフの影での支えがあり、安全に快適に遊歩道を歩けるようになっています。作業に関わっていただいた皆さま、お疲れ様でした。(タッフ:倉本)
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07月31日・光陰矢のごとし。今年度オープンしてから早3ヶ月が終わりました。残雪と新緑の5月から盛夏のブナ林になり、森の様子もすっかり変り、植物は実をたくさん付けて、昆虫も甲中から蝶やトンボを多く目にするようになりました。例年より遅い梅雨明けでしたが、地面や倒木からはキノコもニョキニョキ現れて、粘菌も大量発生しています。夏のブナ林は生き物たちの生命力が溢れています。夏休みに家族で思い出を作りに、また、避暑地として最高の森にどうぞお出でください。(スタッフ:まなべ)
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08月05日・8月に入って気温は少し上がってきましたが、ブナの森を通る気持ちの良い風に癒されている毎日です。この風に混じって、最近蕾を開きはじめてきたリョウブのなんともいえない甘い香りや、じゃ香のような、上品な甘い香りを漂わせているハナムグリが、森を訪れる方たちの夏の疲れを癒しています。期間限定の香りの森へどうぞおいでください。(タッフ:鈴木)
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08月13日・今日はお盆休みで帰省中の方や旅行中の方など、県外からの来園者が多かったのですが、あいにくの雨模様のため館内で過ごされる方がほとんどでした。数日前まで毎日30度を越す暑さに、森の中もからからで少々熱中症気味でしたので、久しぶりの雨に植物はホッとしたのではないでしょうか。樹木の葉も草花もシャキッと背筋を伸ばしているような感じがしました。(スタッフ:倉本)
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08月20日・8月も後半に突入し、コエゾゼミの声もなんとなく細々としてきたように感じます。日中は晴れてもジメジメ感はなくカラッと爽やかで、朝晩はすっかり涼しく半そででは肌寒いくらいです。山は少しずつ秋を感じるようになりました。 さて、6月後半から7月前半にかけて、博物園のfacebookでクリンソウの成長過程をお伝えしましたが、そのクリンソウが実を結びました。花の時期はじっくりと観察することが多いのですが、種まで観察することは少ないのでは?この時期、様々な植物が実を結んでいます。秋の森をゆったりと歩きながら木の実やタネを観察するのもおもしろいですよ。(タッフ:倉本)
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08月21日・お盆が過ぎて空気が変わったようです。雨は少しばかり森を潤して、ギンリョウソウモドキやシャクジョウソウ等が見られて、森の宝石「粘菌」も輝きを戻しました。木の実も大きくなりトチノキの実が落ちてきて、ツノハシバミの木は実の重さで大分垂れ下がって、タケシマランはルビーのような実をぶらさげています。色付きを待つ木の実もたくさんあってこれからも楽しみですね。また、暑い夏によく現れるトンビマイタケが豪快に翼を広げています。昆虫もいつの間にかバッタ系が飛びまわるようになり、クワガタムシもミヤマクワガタから小さめのクワガタに変わっています。いろいろなところから季節の移ろいを感じることができるブナの森です。(スタッフ:まなべ)
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08月25日・お盆を過ぎたこの時期に話題に上がるのが「ブナハムシ」です。今年も森を歩くと成虫をポツポツと見かかるようになりましたが、数年前のとんでもない数からみれば、比較にならないほど数が減ったように感じます。もともとブナの森に生息する虫ということなので、本来の正常な数に戻りつつあるのかもしれませんね。そして、植物は秋の花が咲き、花から実を結び、実は少しずつ色づき始めています。歩くには暑くなく寒くなくちょうど良い季節ですよ。(タッフ:倉本
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09月01日・今日も月山山麓は小雨模様で静かでした。霧が立ち込めしっとりした森は、月が変わってさらに秋めいたようで、小さい秋が見られる様になりました。すでに暑かった夏の記憶も薄れて、このまま秋になるのは寂しい気分ですが、森を歩くと様々なキノコが出迎えてくれて楽しくなります。きっと秋は近づいているので、季節の移ろいを楽しみながらブナの森と会話しましょう。(スタッフ:まなべ)
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09月02日・予報ではもう少し晴れ間が広がるようでしたが、ころころ変わる天気に惑わされました。それでも気になる程の雨は長続きしないので、まだ森の潤いは戻っていないようですが、しっとりとした感じは、キノコの成長に拍車をかけてどんどん成長しています。秋の花もまだまだ見頃ですので、どうぞブナの森とともに楽しんでください。(スタッフ:まなべ)
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09月03日・今日は朝から久々に青空が広がって、月山、姥ヶ岳、湯殿山が全部見えて、ネイチャーセンター回りはセミの鳴き声が朝から響き渡っていました。利用者は小学生と高校生、一般の方の団体利用が重なり多くの来園者でブナの森は賑やかでした。林床も賑やかで、キノコはあちこちでカラフルさが増して、カエルの子やイモリが現れて、クワガタもまだまだ元気な姿が見られました。少しだけ夏を取り戻したような元気な森でした。(スタッフ:まなべ)
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09月10日・秋雨前線と台風の影響で被害が出ております。自然博物園所在地の西川町でも15時過ぎに大雨警報が発令されました。長雨と急な雨により地盤が弱くなっております。皆様、今後ともご注意くださいませ。園内では大きな災害は現在のところ発生していません。 さて、このような状況で午前中小雨の内に巡回に行ってきました。ブナは枝を落とすのが当たり前ですが、やはり未明から風が強かったのでしょうか、遊歩道にはブナのみならずいろいろな落枝が目立ちました。しかし、落ちているのは枝だけではなくこれまで紹介してきた、今年豊作の木の実もたくさん落ちており、カラフルなキノコと一緒に遊歩道を明るくしていました。週末は天気が回復しそうです。拾いものが楽しい森歩きができますよ。(スタッフ:まなべ)
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09月15日・今日は気持ちの良い秋晴れ!朝はだいぶ冷え込みましたが、日中は暖かく心地よい日射しが降りそそぎ森歩きにはぴったりの気候です。園内ではアキノキリンソウやミゾソバなどが見ごろとなっています。花、木の実、きのこ・・・紅葉が始まればさらに色とりどりの森になると思うとワクワクしてきます。ブナの実やドングリも落ち始めています。今年はチャンスですよ!豊作の森で木の実拾いを楽しみましょう。(タッフ:倉本)
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09月17日・今年度2回目の保全クラブの活動がありました。今回はブナ林広場の先で、だいぶ昔に保全作業を行った箇所で杭だけが残っていたり、赤土がむき出しになっていたりする箇所の再保全を行いました。メンバーは小山氏を中心とするボランティアスタッフの有志5名と、職場体験に来ている西川中学校2年生の強力な助人3名です。「森の教室」で出たスギ間伐材を運ぶことから始まり、子供たちは鋸、鉈、ツルハシ、特大ハンマーなど初めて使う道具を駆使しながらの作業です。さすがスタッフは手馴れたもので遊歩道の状態を見ながら手際よく作業を進め、子供たちも指示されたことをテキパキこなしていました。 年に1〜2回の保全作業ですが、このような地道な作業があって快適に安全に散策が出来るのです。年間何千人と歩く遊歩道なので、保全が必要な箇所は次々に出てくるのですが、これからも保全クラブの皆様の協力を得ながら作業を進めていきたいと思います。(スタッフ:倉本)
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09月18日・今日はラッキーとアンラッキー。昨日までの天気予報は一日中小雨模様でしたが、一転青空が顔を出す程に晴れて終日雨なしで、予約があった山形市の幼稚園児の活動は元気いっぱい楽しむことができました。散策中は、赤や白、茶色や紫のキノコを見つけては「キノコあったよー」「このキノコ毒〜」「可愛い〜」と、木の実も「ドングリ拾ったよ〜」「食べた〜い」と本物を見て触れる喜びに笑顔が溢れていました。他方、観察中のトンビマイタケやヤマブドウが心無い人に採られてしまい、これから一緒に散策する何百人の方に本物の凄さをお見せすることができなくなりました。残念ですね。さて、豊作のブナの実が森中に落ち始ました。明日からもどんどん落ちてくるシードレインの森を一緒に散策しましょう。(スタッフ:まなべ)
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09月23日・シルーバーウィーク期間中は天候にも恵まれ、県内各地のイベント会場や行楽地はとても賑わったようですが、月山も例年より10日ほど早い紅葉の見ごろも重なり、多くの登山客で賑わいました。姥沢の駐車場も満車で、ちょっと時間が遅いと駐車場に停められずに諦めて引き返した方もいたようです。いつもは山頂から始まった紅葉が徐々に山を下ってくるのですが、今年はリフト上駅から山頂まで全山色づき、さらに草紅葉も最高!すれ違う方皆さん、きれいだねーと笑顔でした。山頂付近の紅葉のピークは今週いっぱいといったところですが、リフト上駅から姥ヶ岳にかけては10月はじめ頃まで紅葉が楽しめそうです。(スタッフ:倉本)
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10月01日・10月になりました。今日は月山や朝日連峰が青空に映えて清々しい朝を迎えました。紅葉は見た目以上に進んでおり、ブナ帯に降りてきています。天気の良いうちに紅葉とブナの実拾いにお出でください。博物園閉館は10月31日(日)になります。(スタッフ:まなべ)
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10月04日・今日は午前中から関東から幼稚園、県内の子供会、太極拳の大人の団体、他にも一般案内と森もにぎわっています。子供達はブナの実拾いに夢中、大人はブナ林広場でゆったり体を動かし、食欲の秋、スポーツの秋を実感しています。森の色も華やかになってきました。(スタッフ:細谷)
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10月07日・今日は爽やかな秋晴れで気持ちの良い一日でした。玄海広場から望む姥ヶ岳の紅葉はピークを過ぎ、現在はリフト下駅周辺が見ごろのようです。園内のブナの黄葉も日に日にきれいになっていきます。原生林でもウルシの赤が目立ってきました。足もとには落ち葉が積もりはじめ、カサコソと良い音を鳴らしてくれます。園内の紅葉の今週末から来週にかけて見ごろを迎えそうです。(スタッフ:倉本)
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10月11日・太平洋を北上した勢力の強い台風23号は、月山山麓に爪跡を残していきました。例年より早い紅葉に枯れかけた葉っぱは一気に飛び散り、樹齢300年級のブナの大木をなぎ倒しました。ブナは森を更新するために短命です。花を咲かせるまで60〜70年程じっくり時をかけて成長して、200〜300年で老木になり倒れるのです。そして、ブナの原生林に新たなギャップができて次世代の競争が始まります。植物にとって自然災害の攪乱は種の保存を左右する大事なチャンスです。実にダイナミックですよね。  標高の高い所や高木の葉っぱは大分散ったものの、原生林の中や、二次林コースの中を歩いてみると、まだ緑の葉っぱも目立ち博物園ではこれからが紅葉本番と言った所です。また、カワクルミコースや、大門海コース、石跳川コースもそれぞれ見どころがありますよ。(スタッフ:まなべ)
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10月16日・今日は朝から青空が広がり、国道112号から弓張平にかけての紅葉もきれいでした。そして、月山山頂にはうっすらと白い雪が!日中は暖かさに誘われてか建屋の壁にはびっしりとカメムシが・・・今年初のカメムシ注意報が発令しました!カメムシも到来し、ネイチャーセンターにも間もなく雪の便りが届くことでしょう。 さて、森の中の様子ですが、サワグルミはすっかり落葉して石跳川沿いはすっかり明るくなりました。原生林のブナの葉は緑〜黄色〜茶色と場所によって様々な色で、歩いていると頭上から落ち葉がひらひらと舞い、落葉の進む森の中では枝に残る赤やブルーの実が一段と目立つようになり、小鳥たちがあちらこちらで木の実をついばむ姿が見られました。(スタッフ:倉本)
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10月30日・博物園の開館期間も残すところ明日一日となりました。今朝は、白い雲が流れて青空が見えて、月山の白い峰が見えていたのですが、予報通りの雨の一日になりました。朝見えた姥ヶ岳はまだ白くなっていませんでしたが、今夜あたり白くなるのでしょうか?ネイチャーセンター周りもすっかり晩秋の装いですが、カラマツが黄金に色づき、イタヤカエデとツルアジサイの黄色い葉っぱが目立ち、ヤナギも黄色くなって意外に明るく装っています。明日も雨の予報のようで、さらに人気の少ない閉館となりそうです。(スタッフ:まなべ)
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10月31日・博物園開園期間の最終日になりました。昨夜から冷たい雨が降り続けて、朝の道路状況が心配でしたが、ネイチャーセンターまでの道路に積雪はありませんでした。しかし、朝からみぞれまじりの雨が降り気温は3度で、姥沢方面の道路には積雪があったようです。 今シーズン最後の定時案内でブナ林を回ってきました。カラマツの黄葉が異常に目立ち、この時期は展望台から見下ろすと、意外にカラマツ林が多いことに気が付きます。経済価値で樹木が判断された時代の産物は、豪雪に育つ落葉広葉樹の柔軟な生命力の強さを裏付けします。二次林もすっかり葉を落として、姥沢までの県道のガードレールが見えるようになり、標高の高いブナ林には積雪が見られました。園内のブナ林にも薄く積もったところもありましたが、まだまだ根雪には早いようです。そして、雪が降るようになった寒さにつられて、とろとろのナメコガ出始めています。これから積雪までのお楽しみですね。(スタッフ:まなべ)
 今年度もたくさんの人にブナの森を体験して頂きました。悠久の時を刻んだブナの森の魅力は尽きることがありませんね。心も身体も豊かになれるブナの森でまたお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。(スタッフ一同)
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11月05日・今日も快晴の一日でした。ネイチャーセンターの雪囲い作業が今日から始まっています。野鳥観察小屋の戸閉まりを兼ねて最後の巡回に行ってきました。暖かく人の気配がないせいか、野鳥の姿をよく見かけました。梢で囀る小鳥や地面から飛び立つ鳥、キョッキョッと鳴き声を響かすケラなど、積雪前に今年の豊富な実りを食しているのでしょうね。白いブナの幹はやがて風雪にさらされるでしょうが、今日も穏やかな日に輝いて見えました。今日もブナに感謝して森をでました。(スタッフ:まなべ)
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11月27日・ 今日の天気は、庄内地方を中心に大荒れとあって、山形市の家を出る時には青空も見えていましたが、寒河江市では大雨、西川町に入ると雪に変わり弓張平では、積雪が5cm程あり、月山に近付くほど大荒れの天気を実感しました。 今年の冬の始まりは遅いようで、この雪も来週には融けてしまうのではないでしょうか?12月間近!スノーシューイングの季節到来に、降雪を願うばかりです。(まなべ)
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12月09日・ 移動性高気圧に覆われた日本列島は、各地温かい陽射しを受けているようで、西川町弓張平と志津温泉も真っ青な空が広がり、ウルトラ気持ちがいいですねぇ。今週末は、スノーシューパークオープンなので、いよいよ積雪の状態が心配です。(まなべ)
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12月19日・ スノーシューイングで博物園内を歩いてきました。今年は、豪雪西川町内にも雪がない暖冬ですが、やっぱりあるところにはあるんですね。ネイチャーセンターの半分は雪に埋もれていました。ただ、例年から比べると月山山麓も小雪ですね。生活には苦慮する雪ですが、命を育む大切な資源ですから、これからの降雪に期待したいです。玄海広場の積雪は1m50cm未満で、雪面の凸凹や低木の小枝が見られて、沢には滔々たる流れが見られます。それでも1m以上も積もった風景は白く広く見渡せて、冬を感じるには十分な積雪です。まだ埋まらない藪には、今年豊作だったヤマブドウの実がたくさん見られます。暖冬の影響を受けて戸惑っている熊が、お腹いっぱい食べたのにまだうろついているようで、こんなものを食べているのでしょうか?早く落ち着き場所を決めて冬ごもりできるといいですねぇ。(まなべ)
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12月25日・ メリークリスマス!過ごしやすい日々が続いており、クリスマスには少し物足りない感じですねぇ。今日(25日)は、正午前から弓張平や志津は雪が舞い、ホワイトクリスマスです。今夜から日本海側は冬型に入り、天気は下り坂のようですが、降雪はどうでしょうねぇ? さて23日は、ブナの森の普段は行くことができない所に足を延ばして、変わった木、アニマルトラッキングを、青空の下快適にスノーシューングを楽しむことができました。志津のシンボリックツリー「一本ブナ」にも今年最後の挨拶に行ってきました。樹冠こそ小さくなったものの、幹の太さは存在感十分で、この冬ものりきってと言ってきました。皆様においても、暖冬に惑わされることなく身体にお気をつけください。ブナの森から今年も多くの喜びと発見と、安らぎを授かりました。また来年ブナの森でお逢いしましょう。お世話になりました。良いお年をお迎えくださいませ。(まなべ)
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01月24日・ 西日本はこの冬一番の寒波襲来に大荒れ模様。月山山麓のこの日は穏やかで、夕刻からは一時激しい雪となりました。暖冬小雪の冬もすでに2月が見えてくる頃になり、ネイチャーセンター回りの積雪もやっとそれらしくなりました。屋根は雪で繋がり、道路標識にもストックが届くようになり、月山山麓らしい冬の佇まいになってきました。雪による事故や怪我が多く聞こえてくるようになりましたが、降る時に降ってもらい、降る所には降ってもらいたいものです。生活にはゆとりをもって行動してください。(スタッフまなべ)
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02月18日・ 今日の月山山麓は、高気圧が張り出して時が経つにつれて陽射しが熱く感じる程になりました。ネイチャーセンター回りの積雪は、例年から比べると1m程少ないでしょうか?と言っても、ここ5年の積雪が特に多かったようで、6年前以前は数年今年のような積雪深だったようですよ。激しい気象の変化はあるものの、吹雪があってもこんなに澄んだ青空が見られることも、またそれを惹きたてるのが真っ白な雪があるからですね。気持ち良い散策ができました。(スタッフ:まなべ)
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