2013年度の歳時記です。季節の移ろいが判ります。
01月24日・ 山形県は昨日から青空が広がり今日も朝から真っ白な月山と朝日連峰が見えていました。一月に入ってからは気温が低く雪が降る日が続いて、昨年を上回る積雪量にも思えます。せっかくの貴重な日なので、博物園の様子を見に行って来ました。
除雪は志津温泉までなのでそこからスノーシューを履いて歩いて行きます。昨日から降雪がないので、踏みこんで5cm程しか沈まない快適な歩きでしたが、日射しをたっぷり浴びてネイチャーセンターに到着した時には、汗ばんでいました。ネイチャーセンターは大量の雪に囲まれていて、昨年の同じ時期と比べると今年はやはり多いようです。すでに5m近い積雪がありました。原生林に足を延ばしてみると、降雪がなかったのでキツネやテン、ウサギなどの足跡がくっきり。動物もこの穏やか天気に嬉しかったようです。ブナはこの時期、ひっそりと休んでいるかのようですが、良く見ると膨らんだ冬芽があり、それは、春に花を咲かせる花芽で、しっかり育んでいることが窺えます。今から秋のブナの実拾いが楽しみになりました。博物園の共催行事スノーシューイングでは、3月16日にここを訪ねる予定です。一緒に最高積雪期を歩いて見ましょう。(スタッフ:まなべ)
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02月07日・ 南岸低気圧により関東地方にも雪が降りましたね。こちら月山山麓も順調?に降っています。道路標識に手が届くようになって、ますますネイチャーセンターは雪に覆われていました。(スタッフ:まなべ)
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04月23日・ 日曜日に降った雪はすでに道路からは消えて、山肌の新雪も純白から変わってきています。昨日と今日は青空が見えましたが明日からの天気は下り坂。春の晴れ間三日続かず、と言われこれも春の兆しで、月山山麓もあちこちにその兆しが見られるようになっています。小鳥のさえずりも心地よく、ゴジュウカラの鳴き声が響き渡っていました。そんな時、ゴンッ!ネイチャーセンターの窓にシジュウカラが激突です。一時脳震蕩で保護したのちまた飛び立っていきました。博物園は、予定通り5月1日に25年のオープンを迎えます。9時45分からのオープンセレモニーの後、10時30分から案内がありますので、どうぞお越しください。(スタッフ:まなべ)
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04月23日・ 里は満開の桜が話題ですが、博物園の森はようやく芽吹きの気配を感じるようになりました。ネイチャーセンターではオープンに向けて設備の点検、屋内展示の準備がスタッフの手で進められています。 今日は好天に誘われ、園内の森を散策してきました。こずえを風が渡る音、野鳥のさえずりと、この時期ならではの爽やかな一日を満喫できました。周海沼では対岸の森からキツツキのドラミングが響いていました。 森全体に今年はブナの花芽が多く目に付きます。開園する頃にはブナの花を間近に見ることが出来ると思います。
 博物園は、5月1日にオープンです。皆様のおいでをお待ちしています。(スタッフ:おおやま)
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05月01日・ 25年度県立自然博物園がオープンしました。今冬は、2月まで猛威を振るった冬将軍でしたが、3月にはその影響も弱くなり暖かい日や雨の日が多く、記録的な積雪も例年並みになりました。4月は、桜の花は長く愛でられたものの、桜に雪が積もる珍しい風景があり、博物園では20センチもの積雪がありました。その後は日替わりの天気に寒暖の差が激しくなりました。そして、5月に入ったとたん低温注意報で、寒いオープンになりましたが、恒例のオープンセレモニーには、西川町長にご列席を賜り40名程の愛好者の方々と今年度のオープンをお祝いしていただきました。 オープニングガイドウォ−クは、3mもの積雪があるブナ林の残雪を踏みながら、ほころび始めているブナの冬芽や、ヤドリギ、ウサギの食痕などを観察しながら、天気予報に反し雨のないトレッキングが楽しめました。博物園では、午前9時30分と午後1時30分から毎日(休館日を除く)無料案内を実施しております。日替わりで移ろうブナを始めとした多様な自然を身近に感じていただきたいと思っております。その他にも、自然観察会やネイチャートレイルハイキング、各クラブ活動で、皆様をお持ちしております。今年度も山形県立自然博物園のご利用とご協力お願い申し上げます。(スタッフ:真鍋)
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05月03日・ 昨日からブナの森も雪です。ゴールデンウィークは例年ならここから月山スキー場へ向かう車が多く見れるのですが、降雪の為にリフトが運休しており、客足も少ないです。 森の中は散策していると意外に暖かく、オープン3日、連日午前中のガイドウォークを実施しております。高い枝からポトポトと落ちる雪景色。5月の雪景色もなかなか見れません。皆さん楽しんでいます。 晴れたら芽吹く予定でいるブナの枝。ほころびかけた冬芽が雪衣をまとってます。新緑に「チョット待った。」をかけて白い森をゆっくり楽しもうヨと語りかけてる みたい。 森で一番最初に咲いたのはバッコヤナギ。包んだ雪が溶けかけて、中からブラシのような黄色い花が透けて綺麗です。 じっと見上げていると、ポションっと雪が融け落ちて「冷たい!」。スカッと目覚める午前の散歩です。(スタッフ:細谷)
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05月04日・ すでにゴールデンウィークは後半戦に入りました。天気の方はようやく回復して、今日は雲の合間から青空も見られて、昨日まで降り続けた雪はブナ林を真っ白にリフレッシュしてくれました。この時期に新雪を踏めるのは珍しく、なにか儲けたような気分です。花芽を持ったブナは、はちきれんばかりに膨らんでいて、天気が続けば房状の可愛いブナの花が見られるのも間近ですね。満開のブナの花を見るのも10年に2回の割合です。ゴールデンウィーク後半戦お待ちしております。(スタッフ:まなべ)
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05月08日・ また積もりました。驚くことに。県道からNCまでの道はこの時期除雪されないので、出来たばかりの轍と、少しの足跡が残るだけです。午前9時の気温は0℃。雪は10cmは積もったでしょうか。今日もお客さんがお出でになるので、玄関前を除雪します。これは冬の風景です。 この寒さにも関わらず、今日は仙台から中学生が遊びに来てくれました。最初は雪山歩きに難渋したようですが、すぐに慣れて尻滑りを楽しみました。昼間にはすっかり晴れて、良い天気。賑やかな一日となりました。(スタッフ:松木)
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05月09日・ 今日は寒河江市立三泉小学校の3・4年生29人が自然体験学習に来てくれました。久しぶりの雪の感触にみんな興奮気味です。最初の急な2次林の登りもなんのその!ネズミのかじったキハダを観察したり、ウサギのフンを見つけたりしながら元気いっぱい雪の上を歩きました。感性豊かな子供たちで、いろんなものを見つけては質問してくれるので、一緒に歩いていてとても楽しかったです。そして、雪の斜面をランチシートですべったり、根曲がりの木に登ったりと、遊ぶことに関しては時間を忘れて楽しんでくれました。三泉も寒河江川が近くに流れ自然豊かな地域ですが、いつもとは違う、ここでしか出来ない体験をすることでますます感性豊かにのびのびと成長してくれるとうれしいなと感じました。(スタッフ:倉本)
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05月10日・ 連日、新緑についての問い合わせの電話が入っておりますが、この季節、冷え込みの強い日もあり、なかなか芽鱗が落ちてきそうに見えて、進まない。でも、プヨプよと花芽がヒナ鳥の様も見えて可愛いですよ。 稜線の日当たりの良い場所ではオオカメノキも花序が開きだしました。日当たりの良い西側斜面ではハウチワカエデの紅色の花序がもうすぐ垂れ下がってきます。 テツカエデの芽は今の時期は誰よりも綺麗な黄緑色で青空に爽やかにグンと枝先を伸ばしています。 ナナカマドの蕾は流線型からしなやかに捩じれながらゆっくりと確実に葉を開いていきます。 周海沼もだいぶ雪解けが進んでおります。あまり近くへ寄ると足元が崩れて危険ですのでご注意ください。 新緑はもうすぐですが、植物の葉を開く直前の運動はそれぞれ異なって、観察が面白い。短い貴重な春です。(スタッフ:細谷)
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05月11日・ 朝の気温は5.6度、その後さらに冷え込み4度になりました。そして正午には結構降りっぷりのいい雨足になりましたが、午後には落ち着き靄がかかる幻想的な雰囲気に包まれました。今シーズンの出だしは、珍現象の降雪に気温の低い日が続いて、一旦は早まった雪解けも遅くなり、沢上にもしっかりと雪が張り付いています。しかし、雪解けは進行していますので、沢付近や融雪が進んでいる斜面、知らない場所への侵入は控えるようお願いします。こんな寒い日が続いているので、ブナの開花開葉も足踏み状態です。来週の天気回復に期待します。(スタッフ:まなべ)
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05月14日・ 今日はよく晴れた一日、風もない穏やかな日でした。玄海広場の朝9時現在の気温は12.5℃、積雪は225cmでした。と書くと、少し驚かれそうですが、これでも暖かくなり、積雪も減ってきたのです。 しかし融雪期には、穴が開いたりするなど、危険箇所も出てきます。うっかり沢に落ちたりしないよう、園内のコースにロープを張りました。ブナの新緑のお問い合わせも頂いています。本格的な芽吹きはまだ先ですが、ほんの少し芽吹き始めたブナをちらほら見かけるようになりました。(スタッフ:松木)
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05月15日・  今日は、仙台市立田子中学校2学年128名の生徒の皆さんが自然体験学習で博物園を訪れていただきました。天気予報では、午後から雨で雷の心配もありましたが、生徒諸君の期待に雨雲も遠ざかり、快晴の下活動することができました。 博物園内には積雪が2〜3m程あり、初めは慣れない雪上歩行で腰も引きがちでしたが、慣れるごとに滑ることの楽しさが上回り、絶え間ない笑い声と歓声がブナ林に響き渡っていました。長靴はもちろん下着も濡れるほど遊びに高じるのも大事な体験の一つだと思っています。また、ブナの木にぶら下がったり登ったりして豪雪に生きる木のしなやかさを実感し、"ねあき"に入って抱きついたブナの木の太さや、雪の消え方なども遊びの中で体験してくれたと思います。雪上に出ている植物には動物の食痕を発見しました。様々な戦略で生き延びる植物がいました。そして、命の源となる雪の下にはまだたくさんの動植物が存在します。この体験を忘れずに、身近な自然や、環境の違いなどに目を向けて、生物多様性について考えるきっかけになってほしいと願います。 今度は、雪の消えたブナの森を家族で散策しに"きてけろなー"(スタッフ:まなべ)
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05月17日・  ブナの芽吹きや根開きの電話問い合わせが多くなってきました。なかなか電話ではお伝えしにくいのですが・・・。今年は、気温が上がらず融雪が進まないと同時に、芽吹きも若干遅い感じです。それでも、今日は晴れ渡り気温も上昇して、芽吹きはグッと進みカエデの開花が目立ってきたので、原生林の見頃は来週に入ってから、週末には根開きや雪紅葉も見ごろを迎えると思います。尾根道のオオカメノキや、タムシバは花を咲かせて、ムラサキヤシオツツジも深紅色の蕾を膨らませています。リュウキンカまでの石跳川の橋はまだ見えていませんが、クラックが入り気温上昇と共に水量が増して、午前と午後でも状態は悪化します。十分な注意を必要とします。(スタッフ:まなべ) [PHOTO]
05月19日・ 今日は終日曇り空でしたが、園内では「ぶなの森ようちえん」に参加した園児と、はるばる神奈川から遊びに来てくれた園児たちが元気に雪の上で転げまわっていました。そり滑りに雪合戦、根開きに入ったり雪玉を作ったりと、それぞれ自由なスタイルで雪遊びを楽しんでいたようです。 さて、森の様子はというと・・・雪の白さに負けないタムシバ、まだまだ可愛らしい大きさのオオカメノキ、深紅の花をぶら下げるハウチワカエデなどなど、2次林の尾根では月山の遅い春を待ちわびていた花たちが次々に開花しています。来週にはムラサキヤシオツツジの花も楽しめそうです。そして、志津から博物園にかけてはブナの新緑がとてもきれいで見頃となっています。原生林もだいぶ緑が濃くなってきましたが、ブナ林広場や周海沼まで足を運ぶとまだ少し葉が開いていないブナも見うけられますので、「芽吹き宣言」は来週になりそうです。森の様子は毎日変わりますので、どんな様子か気になる方は散策前に是非お電話でお問い合わせ下さい。(スタッフ:倉本)
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05月21日・ ブナの芽吹き宣言です。ブナ林全体が緑に包まれました。4月末からはちきれんばかりの冬芽でしたが、気温が上がらないばかりか5月に降雪などもあり、昨年より2日遅れの芽吹き宣言で、残雪も幾分多いような気がします。原生林では、新緑と迫力ある根開きが今から見ごろになるでしょうね。また、ブナの雄花が満開なので、今年だけの風景がブナ林には広がっています。残雪に広がる雄大なブナ林を歩き、穏やかながら力強い息吹を感じました。(スタッフ:まなべ)
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05月22日・ 今週は晴れの日が続きそうです。昨日より今日は晴れ渡り、ブナ林から見渡せる姥ヶ岳や湯殿山、朝日連峰の冠雪が青い空に目立っていました。ブナ林の新緑は日に日に高度を上げて、雪紅葉とともに原生林入口が見頃です。今日は気温が高く半袖で参加された方もいらっしゃいましたが、そろそろ虫が出てきているので、虫刺されに注意と日焼け止めもしっかり対策願います。清々し風に芽鱗舞うブナ林は、心身の疲れを癒してくれる処です。癒されにどうぞ!(スタッフ:まなべ)
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05月23日・ ブナの原生林は、昨日にも増して雪紅葉に彩られました。昨日は、芽鱗が舞って薄い雪紅葉でしたが、今日は午前の巡回に行ってびっくり、ブナの雄花も一面に落ちており、雪紅葉がより鮮やかになっていました。明日以降も原生林を赤く染めあがって行くと思います。今年はブナの花の当たり年だけに、この機会を見逃さないように! さて、お待たせしました!ようやくヤシャビシャクが花を咲かせました。12日の観察会から11日目です。淡い薄緑色の控えめな色で開いています。こちらも今だけのチャンス!めったに見られないですよ。 さらに、月山の湧水が出ました。雪解けの水圧で豊富な水量が湧き出しています。どうぞご賞味ください。(スタッフ:まなべ)
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05月24日・ 園内の原生林ではブナの緑が日に日に濃くなり、ブナの芽燐と雄花が残雪の上に落ちて「雪紅葉」も日に日に色濃くなっています。晴れて青空も見えた今日は、県内外からたくさんのカメラマンが来園し、残雪トレッキングと撮影を楽しまれています。根開きも徐々に大きく広がっていますが、原生林ではまだ2メートルもの雪が残っています。うっかり穴に落ちないように風景も楽しみつつ、足元も十分ご注意願います。
また、ブナの新緑も魅力的ですが、タムシバやムラサキヤシオツツジの花も目立ってきました。雪の融けた場所では、足元にかわいらしい草花も徐々に見られるようになってくるでしょう。この季節、次々に楽しみがやってくるので毎日わくわくします。一緒に森を歩いて、このわくわくをぜひ共感しませんか?(スタッフ:倉本)
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05月25日・ 今週に入り気温が上がり、天気も安定していて毎日気持のいいブナ林を歩いています。ブナの葉っぱもその恩恵を受けてのびのび成長し、残雪の上には樹冠の影が落ちて、ひんやりする場所が多くなっています。これが日光を遮ることになり融雪がさらに遅くなり、雪が消えればすっかり日陰になっているので、スプリング・エフェメラルといった可憐な花々は咲かないわけですね。今年は残雪が多いので、いつまで残るか?記録更新になるのか今から楽しみです。(スタッフ:まなべ)
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06月04日・ 今日は朝から良く晴れていました。先週の半ば、霧雨に煙った頃はひどく寒かったのですが、今日の暖かい風に、おお、初夏なのだなぁと思ったところです。ブナは凡そ新しい葉っぱを出していますから、陽射が少々強くても、森の中では、柔らかい日差しとなります。そんなブナの森の様子を、少しだけ紹介します。 この時期の平日、森を静かに歩くにはちょうど良いかと。是非おいで下さい。(スタッフ:松木)
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06月05日・ 今週は良く晴れ渡り月山ブルーの空が広がっています。それに伴って雪解けも加速していますが、やはり例年より多く残っているようです。それで、ようやくリュウキンカ方面に向かう石跳川の橋が渡れるようになりました。融雪の具合で毎日変化します。また、がけ崩れの下にも沢があり、見えないところで融雪が進んでいるので注意が必要です。6月に入りブナや樹木の実がすでに目立つようになりましたが、両生類や昆虫も動きだし始め、森は新たな生命を育んでいます。劇的に変わる6月は、実に面白い!どうぞ遊びにお出でください。(スタッフ:まなべ)
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06月06日・ 6月も1週間が過ぎようとしています。森の中にはまだまだ雪が残っていますが、トレイル上の雪は少しずつ融け、土を踏んで歩ける距離も毎日長くなっています。そして、雪融けを待ちわびていた植物が次々と花を咲かせています。人工林入り口から間もなく歩くとエンレイソウが、湧水のすぐそばではエゾエンゴサクの群生が見られます。森の中では、ウグイス、キビタキ、カッコウ、ホトトギスなどなど、あちこちで競うかのようなさえずり(叫んでいるかのようにも聞こえますが・・・)が聞こえてきます。館内にいてもエゾハルゼミの元気な声が聞こえて、森へおいで!と誘われているかのようです。原生林でエゾハルゼミの大合唱が聞かれるのも間もなくです。(スタッフ:倉本)
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06月11日・ ブナ林の雪解けが進んで、原生林の一部にもトレイルが見えてきました。残雪の上には、ブナの雄花に変わり、未熟なブナの実が落ちているのが目立ちます。そのほかにカエデのプロペラやオトシブミの揺籃など、林床の落し物を見て歩くのも面白い。また、雪解けした傍から草花も目立ち森が生気みなぎるのを感じる季節です。また森には"あの花"が咲き、芳しい香りに満ち始めていますよ。6月の森は命の森です。(ズタッフ:まなべ)
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06月13日・ 今日のブナの森は賑やかなエゾハルゼミの鳴き声に、東根市神町小学校と河北町北谷地小学校の4年生、中山保育園の園児たちの歓声が加わりさらに賑やかでした。小学生は水の源になるブナの森を訪ねる水の勉強も兼ねての散策で、湧水や残雪の行方などを考えて水が循環していることを実感し、自然の大切さや不思議さ等を五感で体験して行きました。園児も湧水を飲んで、オオトチの大木まで往復2時間30分を超える散策を頑張りました。 未就学児はや小学生の自然体験は重要と考えられております。今後とも子供たちにとって代えがたい自然体験を応援して参ります。皆様のご利用お待ちしております。(スタッフ:まなべ)
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06月14日・ 午前9時気温:20度
 今朝の気温がなんと玄海広場で20℃もありました。ブナ林でも汗がポタポタと落ちるほどでしたが、原生林に残る雪の上に立つと、スーッと冷えた風が体を包みこんで、暑さと疲れを一気に消し去ってくれました。そんな雪の恩恵を授かるのももう少しです。今月いっぱいは雪を踏むことができるので、どうぞお越しください。(スタッフ:まなべ)
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06月18日・ 今日の午前中は雨が降っていましたが午後からは雨もやみ、森の中は枝葉や幹がしっとりと濡れて艶があり、とてもきれいでした。雪もだいぶ融け、原生林に残る以外はほとんど雪を踏まずに歩けるまでになりました。遊歩道を歩いていても足元にはかわいらしい草花も多く見られるようになりました。 そして、今年もクロサンの池にモリアオガエルとクロサンショウウオが帰ってきました。今か今かと首を長くして待っていましたが、彼らはちゃんと時期をわかってやってくるんですね。カラカラに乾いた森で活動するのは彼らとその子供たちにとってはリスクがありますからね。明日も雨の予報、彼らの卵塊はもう少し増えそうです。(スタッフ:倉本)
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06月23日・ カワクルミコースから春木戸、首なし地蔵からブナ林広場を巡回してきました。雪解けが遅く遊歩道が出ていない箇所があります。また、大きな倒木は2箇所ありますが、跨ぐことで通行は可能です。雪から立ち上がる木や、見えない沢の踏抜きなど危険な箇所がありますので、充分注意してください。(スタッフ:まなべ)
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06月25日・ 山形県各地で真夏日の予報が出ていたこの日、博物園玄海広場で正午には25度を越え夏日でした。午後からの散策で、二次林コースの展望地まで直射日光を浴びながら「暑いねぇ」と思わず口にしています。すでにブナの木陰と湧水の冷たさがありがたくなる季節になっていますね。それでもブナ林ギャップの残雪が多く、消雪日7月5日が過去最長タイ記録ですが、今年は、記録更新に期待が持てそうです。(スタッフ:まなべ)
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06月28日・ 6月もあっという間に終わろうとしています。通常案内コースの残雪もほんのわずかとなり、なんだかちょっと寂しい気もしますが、そのかわりにかわいらしい花が次々と咲くのを見ると自然と顔がほころびます。 そして、体験ゾーン「川の生物」には、今年もハンモックを設置しました。だんだんと日差しも強くなるこれからの季節、涼しい木陰で一休みなんていかがでしょう。すぐ前を流れる石跳川では、ハコネサンショウウオも見られますよ。(スタッフ:倉本)
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06月29日・ 山形市内は晴れていたようですが、ここNCは、朝からなんだかぼんやりした天気。姥ヶ岳も殆ど見えません。「梅雨の候」といえばそうなんですけど、時折、強く雨が降ったり、なんとなくじめっとしたり。雨が止んだ夕方、ちょっくら森を歩いてみました。雨上がりの森はいつも鮮やかでして。まぁ、余計なコメントは最早要りませんね。とにかく、いいんです。雨上がりは。(スタッフ:松木)
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07月04日・ 今日は雨も小休止、時折青空も見られました。散策するには雨が降らないに越したことはないのですが、森にとっては恵みの雨、雨上がりの花は一層色鮮やかに活き活きとしているように感じられます。そして、新しく誕生する命、はかない命、雨の合い間を縫って活動する、生き物たちのドラマも垣間見られます。センター前広場ではキアゲハも飛び始めました。これからどんどん森は賑やかになってきます。(スタッフ:倉本)
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07月12日・ 今日は、一日中雨の予報でしたが、日中は気にならない程度の降雨で、先日から始まった園内の草刈も進み、高温多湿に伸び放題の植物も綺麗に刈り払われて、玄海広場には参籠所跡の礎石がくっきり現れました。これからも徐々に園内散策路の草刈をして行きます。 さて、今日は、玄海古道を装束場まで下見に行ってきました。残雪は、一の木戸上部の湿地から長さ約50mと150mの2箇所にありますが、石跳川を跨ぎ大きい雪渓一枚で繋がって残っています。表面は硬くスプーンカット状になっており、下りの場合は特に注意が必要です。他に注意する残雪はないので、石跳川の増水時は危険ですが雪解け間近の早春の香りと、若々しい植物を愛でながら残雪の湯殿山の絶景を仰ぎながら登ることができます。(スタッフ:まなべ)
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07月13日・ 関東以南では、今日も猛暑と聞きます。盛夏の候というところでしょうか。一方、前線真っ只中のNCは、終日、降ったり止んだり。梅雨の候であります。午後、関東からお出でになった方をご案内。天気は相変わらず優れませんでしたが、少々ひんやりとする靄や、雨の原生林を、とても瑞々しくご覧になっていたようです。最近、雨についてのエントリーが多いって? まぁ、そうは言わずに、画像で避暑と瑞々しさを楽しんでください。(スタッフ:松木)
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07月18日・ 西川町には大雨と洪水警報がでており、その如く博物園も強い雨に打たれました。通勤の時点で県道には、落石や流木が山からと側溝の水に押し出されて散乱していました。玄海広場は堰から水が溢れ出し茶色の地面のようです。また、堰に架かる橋が流されており、その勢いの凄まじさを目の当たりにしました。石跳川も濁流で唸っています。上流の橋も心配です。18日午後からは幾分天気も回復しますが、橋の流失と点検のため、石跳川コースは不通です。登山道の通行は二次林コースから山回りの道(元玄海コース)の通行をお願いします。ネイチャーセンターに状況をお尋ねください。(スタッフ:まなべ)
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07月19日・ 今日は台風一過のように晴れ渡り、久しぶりに心地良い暖かさを感じることができました。しかし、昨日までの豪雨はたくさんの爪あとを残しています。巡回した危険箇所をご確認下さい。尚、ブナの原生林コースでは、湧水がこんこんと湧き出し安定したブナの森に癒されますので、定時のブナの森案内をご利用ください。(スタッフ:まなべ)
@玄海古道の山回りコースは、馬立沢の橋が流失しているので、降雨量が多いときは渡渉が困難です。
A玄海古道石跳川コースは、ネイチャーセンターから150mにある橋が流失しましたが、簡易の橋を渡してあるので通行可能ですが、上流部の以前から橋が流失している箇所は、降雨量が多いと渡渉が困難です。
Bリュウキンカ広場〜カワクルミ沼方面に向かう石跳川に架かる橋は流失しているので、通行不可です。
登山道には石跳川決壊による流水で削られた箇所や、小さな土砂崩れが見られます。地盤が軟弱になっているので、目に見えない危険もありますので、気を付けて歩行ください
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07月23日・ 先週と昨日の集中豪雨で沢沿いの道はだいぶ被害がありましたが、沢から離れた森の中はいつもと変わらず穏やかで安定しています。元玄海の沢も水量は多いものの水は澄んでいますし、湧水もいつもと変わらず冷たく、とても美味しくいただけます。 森の中はオオカメノキ、ミズキ、ツツジ、カエデなど、花が終わって実を結ぶ植物が多く見られるようになってきました。少しずつ変化する様子を観察するのも面白いですね。沢沿いではオニシモツケやヤグルマソウなどの大型の植物の花が目立つようになってきました。玄海広場では、この豪雨にも流されずにシシウドの葉にしっかりとしがみついているキアゲハの幼虫が何匹も観察できます。生き物の生命力ってすごいですね。まだ不安定な天気が続くようです。これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。(スタッフ:倉本)
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07月26日・ この度の豪雨により山形県内各地で被害が発生しています。寒河江ダムから供給する水の濁度が高く浄水場で処理できず断水の市町があり、現在は復旧されつつありますが節水しながらの生活が強いられているところです。博物園内も先般報告の橋流失などがありましたが、石跳川の水は澄んでいつもの流れに戻り、ブナの森も安らぎを取り戻し小鳥の囀りと蝉の鳴き声、花々の開花や昆虫の活動を落ち着いて目にすることができます。しかし、土砂崩れによる国道112号の通行止めの影響と軟弱になっている地盤により各地で通行規制がかかっており、来園される方は減って団体予約もキャンセルの申し出があります。まだ雨の心配と道路の危険性があり、行楽気分にはなれないと思います。自然の猛威がおさまり生活が安定したらまたブナの森においで下さい。それまでブナの森歳時記をお楽しみください。(スタッフ:まなべ)
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07月26日・ ナイトハイク「闇夜の森を歩こう
 7月26日(金)は、ナイトハイクをオプション企画していました。各地では災害復旧中でありますが、今回の豪雨の中「ブナの森は緑のダム」が実証されている安定したブナの森コースを歩くことと、26日の天気予報は、正午から夜まで晴れが続くことを見込んで、11名の参加者と闇夜を体験しました。現在の日常生活では明かりの無いところのなどは、無いに等しい様になっていますが、3.11の震災をきっかけに明かりの大切さや節電などに気が付かされたものでした。このブナの森は、車で来られる場所ですが、原生林の入口であり照明を落せば一気に闇に包まれます。自分の足元もわからない程の闇に包まれる感覚はまさに非日常的で五感をフル回転させました。またこの時期は、ヒメボタルが飛び始めるので、その輝きを引き立たせてくれる闇夜は効果的です。この日は、ホタルが飛ぶ条件を全て満たしてくれる好条件の夜で、ヒメボタルの乱舞をブナの森から玄海広場まで、幻想的にかつロマンティックに観賞できました。
7月27日(土)石跳川登山道情報
 ネイチャーセンターから石跳川コースを400m程北進した付近で土砂崩れが発生しました。土砂は応急的に除去しましたが、地盤がゆるんでいるので、土砂崩れや落石には注意が必要です。(スタッフ:まなべ)
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07月28日・ 山形県に出ていた大雨警報が昨夜解除になり、心配していた石跳川の増水はありませんでした。増水どころか、一気に流れが穏やかになり、堰に流れ込む水量もグッと減ってしまい、ここに棲むイワナが玄海広場の取水口の堰に3匹も閉じ込められていました。濁流や氾濫の後は渇水で、イワナ君たちも今回の災害の犠牲者ですね。でも助け上げたイワナたちはプリプリで餌には困っていないようでした。 いよいよ週明けからは、天気も落ち着くのかな?暑くなったらどうぞ、涼しいブナの森に遊びにお出でください。(スタッフ:まなべ)
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08月02日・ 昨日午後からブナの森は霧に包まれて今日も幻想的雰囲気ムンムンで、その中にブナの幹や木々の葉が雨に濡れて輝いています。コエゾゼミの幼虫は今日も午前中から一生懸命ブナの幹を登っていました。遊歩道には、キノコがニョキニョキ出ています。ニョキニョキと言えば、ブナの森行き帰り二度も龍神様にお会いできました。何かいいことがあるかもしれない?これから暑くなり高温多湿になると、さらに森は元気になるでしょう。(スタッフ:まなべ)
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08月08日・ 梅雨明けが出てからも雨の日が多く悩ましい日が続いていましたが、今日は夏らしさを感じました。雨や災害に気をとられて、観察がおろそかになっていましたが、玄海広場に目を向ければ、トンボの数が多くなり駐車場にはイナゴも目立ちます。植物もすっかり夏の花に模様替えして、咲き誇っている花とこれから見頃を迎える花などたくさん目にします。また注意深く見ると木の実も大きくなり、長雨に耐えながら栄養を蓄えていたのでしょう。秋の実りもすでに気になりますね。動植物の活動や成長を見るとなぜかほっとします。皆さんは季節の移ろいや成長などどんな風に感じますか?(スタッフ:まなべ)
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08月10日・ 今日は、8月31日(土)に予定している「水生植物観察会」の下見に行ってきました。水生植物は文字の通り水に生きる植物です。水は環境に左右されやすくその影響をすぐさま受けるのはこの植物です。7月の豪雨依頼志津温泉の五色沼は濁ったままで、遠目からは一見綺麗に見えるものの、白い粘土層が侵食され流されているもので、細かい粒子が堆積しています。既に何年もの堆積物で浅くなっている五色沼は、水温も以前から比べると高くなり、生態が変わってきているかもしれません。31日は、博物園を離れて志津周辺の沼3箇所を巡りそれぞれの環境に生育する植物を見て回りたいと思います。小さな沼にひっそり生きる水生植物を観察し環境を考えましょう。(スタッフ:まなべ)
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08月14日・ 連日30℃を超す暑い日が続いておりますが、ブナの森は木陰が心地よく、頭上に広がるホウノキを透かして、明るい日差しが眩しいです。ホツツジの花が一勢に蕾を膨らませ、咲き出しそうです。淡紅色のアクシバの花も少しずつ咲いてきまし『まっくろくろすけ』ことチャタテムシが観察小屋やブナの樹肌で集会してました。(スタッフ細谷)
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08月15日・ 連日暑い日が続きますが、玄海広場では太陽の光をいっぱいに浴びてスクスクと伸びた大柄のハンゴンソウやオタカラコウが、ミチノクヨロイグサに負けじと自己主張していて、鮮やかな黄色の花が青空に良く似合います。それ以外にも沢沿いや林縁には様々な花がさいていて、センター周辺を散策するだけでも十分楽しめますよ。森に目を向けると、ヤマブドウやサルナシ、色づき始めたミズキにオオカメノキなどの木の実が目立ってきました。夏と秋の混在する森、いろんな表情を楽しみながら歩いてみてはいかがでしょうか。(スタッフ:倉本)
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08月22日・ 昨日あたりから吹く風が心地よく空気が変わったような気がします。虫の声もコエゾゼミにヤブキリなども混ざって音色も変わってきました。そういえば、21日はミンミンゼミの今期初鳴きも記録しました。また、爽やかな風に乗って上品な香りが散策路を包んでいます。リョウブの花が見頃でその香を運んでくれるのです。足元にはチチタケが目立ち可愛い姿にほっこりします。ブナの森の季節の移ろいを感じ取りにお出でください。(スタッフ:まなべ))
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08月25日・ 初秋を感じさせる花が玄海広場を飾っております。来園者の中には「チョット時間が無いので。」「体調が悪いのであまり歩きたくない。」と言われる方もおりますが、ほんの15分、ネイチャーセンター建物の周囲を散策されるだけでも良いかと思います。スタッフにも気軽に花の名前などお聞き下さい。 今日は駐車場から5分以内で観察できる花を紹介します。清々しい空気と石跳川のせせらぎで心も体も軽くなります。そして、軽くなったら森歩きへと進みましょう。(スタッフ細谷))
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08月29日・ 午前9時の気温が17.5℃と低かったのですが、昼過ぎには25℃に上がっていました。午前の通常案内で周海沼を折り返してきましたが、そよ風が時折吹きぬけて今日も気持ちのいい散策ができました。ブナの実が大分色付き実ってきたようですが、食べられる様になるのは一ヶ月先頃ですが、クマはそろそろ試食しているのかな?本格的な秋到来の前に森林浴にどうぞ。(スタッフ:まなべ)
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08月31日・ 自然博物園ネイチャーセンターから県道までの400mと県道沿いには、自然的景観のブナの森とは違った植生が観察されます。帰化植物が入り込み、日当りの良い林縁にはツル性の植物が目立ちます。車でお越しの際はチョットスピードをゆるめて観察をお勧めします。くれぐれも後続車には気をつけてください。(スタッフ:まなべ)
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09月01日・ 近頃めっぽうコエゾゼミを地上付近で目にします。短い夏を謳歌したセミ達も終焉を迎えようとしているようで、一層夏の終わりを感じさせます。ところでセミの表は良く見ますが、裏側を見たことありますか?雌雄の見分けができます。生殖器官が違うのですが、オスは鳴くための発声器官が見られ、腹の中も空洞になって音響装備が備わっています。メスは鳴かないのでシンプルな腹回りですが、中は卵巣で子孫繁栄に備わっています。8月は羽化するセミを観察しましたが、今月は、成虫を観察してみましょう。(スタッフ:まなべ)
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09月04日・ 7月はじめに玄海広場の草刈をしてから約2ヶ月、夏の前半の雨と後半の暑さで草はあっという間に伸び、草陰でかくれんぼが出来るようでした。これでは広場でお弁当開きも出来ない!ということで、これから秋の行楽シーズンに向けていよいよ2回目の草刈作業です。常駐スタッフはもちろんですが、ボランティアスタッフにもお手伝いいただいての作業です。遊歩道の保全もそうですが、博物園の維持管理にはボランティアスタッフの協力が欠かせないのです。そのおかげで安全に、快適に過ごすことができます。草刈が終了してカラッとした玄海広場、気持ちの良い秋の風が吹き抜けます。お弁当開きもよし、お昼寝するのもよし、親水広場で水遊びもよし、ぜひ家族で遊びにいらして下さい。(スタッフ:倉本)
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09月05日・ 9月に入って天気が続くかと思っていましたが、秋雨前線が悪さをしています。これから秋の行楽期を迎えるのに、このまま秋の長雨は避けたいものです。またこの時期避けたいものの一つにスズメバチがいます。巣作りも落ち着き子育ての大事な時期に入り攻撃的になってくるのです。園内では刺されてはいませんが、目撃されており注意を払わなくてはなりません。注意とは?匂いを感じて飛び回るので、整髪剤や香水などは付けない方がいいでしょう。また衣服の色について、黒色は熊と同じで攻撃するとか、花柄にも寄ってくるとか様々なことが言われていますが、真っ白な服を着ていてお腹を刺されたことがあります。「腹黒いからじゃない!」と言われましたが・・・。それでは、近寄ってきたらどうするか?絶対に手や身振りで振り払ってはいけません。戦闘開始の合図になってしまうので、怖いけど身体にとまってもじっと我慢しましょう。回りを飛んでいるようであれば静かに静かに移動しましょう。もしも刺されたらですが、素早く刺された箇所から毒抜きをします。我々は、専用のリムーバーを持参しているのでそれを使って吸引します。その後水で流し冷やせば応急処置になります。安静にして心拍数が上がったりめまいなどがなければ大丈夫ですが、医療機関を訪ねて下さい。園内を巡回して蜂の巣は見つかっておりませんが、何処から飛んでくるか解らないのがスズメバチです。今日蜂の巣は見つからなかったのですが、クワガタ君達に会ったので紹介しましょう。(スタッフ:まなべ)
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09月06日・ 久々にカラッと晴れ渡った月山山麓です。姥ヶ岳と湯殿山もネイチャーセンターから綺麗に見ることができます。最近フィールドスコープで姥ヶ岳の残雪を観察していますが、いよいよ少なくなりました。そして雪解けの周りにはニッコウキスゲと今年一斉開花のコバイケイソウが見られ、月山のお花畑はまだまだ見頃のようです。こんな風に晴れ渡ると森の宝石も現れて、今日は生まれたてのムラサキホコリとウツボホコリを見ることができました。(スタッフ:まなべ)
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09月11日・ 初秋の森はセミの声も少なくなって、静かにシットリとしております。秋は黄色いキク科の花が多いです。アキノキリンソウ。初夏(梅雨時)に多く観察するギンリョウソウですが、初秋に観察できるものをアキノギンリョウソウと呼びます。 元玄海の湿地には淡紅色のオニシオガマが見頃です。ヤブデマリの赤い実が緑の葉っぱに映えて綺麗。この他にも木々の実が様々観察できます。(スタッフ:細谷)
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09月17日・ 台風一過、晴れ渡りました。台風18号は日本列島を縦断して各地に被害をもたらし、山形県では7月の豪雨災害ほどではなかったものの、倒木や屋根の損傷、停電などの被害があったようです。博物園にも強い風が吹き、石跳川も増水濁流で荒れました。散策路を巡回してみると、二次林コースは細い枝と葉っぱが散乱している程度でしたが、原生林では、ブナの木が一本と高いところの幹から折れたものが一本。それと、サワグルミの枝が折れてそれぞれ散策路を塞いでいました。散策路には葉っぱの他に、トチの実がたくさん落ちています。散策には問題ありませんので秋晴れの予報の内にお出でください。(スタッフ:まなべ)
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09月22日・ 三連休の中日、今日も月山山麓は晴れ渡り絶好の登山日和で、月山登山の拠点となる姥沢駐車場は、9時前に半分以上が車で埋まっていました。紅葉は月山山頂から牛首付近まで降りてきており、駐車場からは赤く色付いた峰が綺麗に見えました。博物園にも家族でハイキングやドライブで立ち寄っていただいたお客さんで、昨日から賑わっています。連休最終日も天気はよさそうです。ブナの森で森林浴をどうぞ。(スタッフ:まなべ)
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10月04日・ 10月に入り、朝晩と日中の気温差が大きくなって一気に紅葉が進んできました。月山は、姥ヶ岳からリフト上駅にかけてちょうど見ごろとなっています。さて、園内はというと、遠目に山全体を見るとブナの葉がうっすらと黄色に色付き始めています。森の中に入ると目立つのはツタウルシの鮮やかな紅葉です。見事な色使いなので、落ちている葉を思わず拾いたくなりますが「ウルシ」なので我慢して見過ごしましょう。また、春にはブナの花がたくさん咲いていることをお伝えしましたが、期待通りにブナの実があちらこちらで落ち始めました。ブナ以外にもドングリやトチの実など様々な実を拾うことが出来ます。森の恵みに感謝しながら、少しずつ楽しみを分けてもらいましょう。(スタッフ:倉本)
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10月10日・ 青空の下、月山の紅葉は最高でしょう。麓からでもその様子が伺えます。博物園にも朝から紅葉の問い合わせの電話が増えております。園内では全体的にはまだ色がありませんが、所々は大変キレイな木もあり、『紅葉に1番いい時』など考えないで、 天気さえ良ければ今が一番です。(スタッフ:細谷)
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10月14日・ 気持ち良く晴れ渡った体育の日です。月山に登る登山者やドライブの人たちで午前中早い時間から姥沢駐車場は満車だったらしいですね。博物園も大勢の来園者で賑わいました。大勢の方が来園されましたが、現在ネイチャーセンターは、正面の軒天修繕工事中で駐車場が狭くなっておりご迷惑をお掛けしております。管理者道の縦列駐車帯もご利用ください。 月山の高山の方は紅葉も一段落してブナ帯に降りては来ていますが、姥沢下あたりで停滞気味のようです。博物園のブナ林広場あたりの見頃は、来週からになりそうです。また、ツキヨタケの見頃ですが、台風18号通過以来乾燥状態が続いて、幼菌が成長しなくなってとうとうカビに侵されてしまいました。我々も楽しみにしていたナイトハイクですが、これからの状況をもう少し見て報告させていただきます。(スタッフ:まなべ)
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10月18日・ ぱりっと冷えた今朝の気温は9度。月山はというと、山頂付近が白くなっていました。こうして冷たい朝の雰囲気を何度も思い出して季節は進んでいくのですけど、冬が来る前に、済ますべき仕事があります。遊歩道の整備です。 当園には、保全クラブという有志のクラブがあり、定期的に遊歩道の整備をして下さっています。今日の活動は、通称・クロサン池周辺に、朽ちてしまったスノコの代わりに間伐材を敷く、というもの。敷いたばかりの間伐材は、まだ馴染まないかもしれませんが、冬の積雪に圧されて来春にはしっかりとした遊歩道になっているはずです。 紅葉の問合せも頂いております。ネイチャーセンター付近は、一部のオオカメノキなどが紅葉しているものの、本格的な紅葉には、もう少し時間がかかりそうな気配です。(スタッフ:松木)
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10月21日・ 台風26号で倒れたブナです。(スタッフ:まなべ)
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10月22日・ 漸く、ネイチャーセンター付近の木々の色が変わってきました。二次林コース入口で高い葉を見上げると、緑色が薄くなった葉、黄色い葉に気付きます。原生林方面の方では、さらに秋の色が進んでいるようです。 今日の山形市内からは雲に隠れて月山は見えなかったかもしれませんが、こちらは、終日ぼんやりとした霧雨の世界でした。こんな日はいつも、森に靄がかかり、濡れた葉は瑞々しく映ります。紅葉の森へようこそ。ぜひ遊びに来てください。(スタッフ:松木)
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10月23日・ 今日も気温は10度を下回りましたが、風がなく歩けば少し暖かくなるような感じです。明日からは天気が下り坂ですね。園内全体が黄葉に染まっています。今日のブナの森の黄葉をお楽しみください。(スタッフ:まなべ)
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10月24日・ 森の色が毎日毎日更新しています。昨日よりも今日、今日よりも明日と期待しながら見ていますが、何故こんなにも奇麗に見えるのか?それは、ブナの葉っぱがたくさん付いているからです。ウエツキブナハムシの摂食がないまま黄葉を迎えたのが実に7年振りです。今年は黄金色のブナの森を楽しめます。(スタッフ:まなべ)
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10月25日・ 森が色の世界に変わりました。色気づいた? そうじゃなくって、ここ3〜4日で森の色彩が一気に変わったなという印象です。先ほど森を歩いてきましたら、登りで息が上がるのも苦にならないほど、鮮やかさに没頭してしまいました。ふと辺りを見渡すと、少し強い風が舞わせた葉が、ひらりと遊歩道に落ちてきます。 最早、これ以上の言葉は無用でしょう。皆さんもこの週末ぜひお出でになり、この森の色と歩いてください。 ええ、当館は博物園ですから、それっぽく書いてみましょうか。特別企画展『黄色の森へ ようこそ』は、県立自然博物園で。風で葉が舞い落とされる前の今週末から来週が見頃です。お急ぎを。(スタッフ:松木)

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10月29日・ 昨日から月山山麓は晴れ渡り、今日の出勤時には冠雪の月山が奇麗に見えました。紅葉前線は標高600mの弓張平を下っています。博物園内は、高木のブナは大分葉を落として見通しが良くなって、さらに低木にも彩りが出て明るい森を楽しめます。特に今日は風がなく日中の気温が15度位まで上がりとても気持ちのいい散策ができました。(スタッフ:まなべ)
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10月31日・ 今日で自然博物園がシーズン閉園です。閉園するのがもったいないくらいの紅葉がまだ見られます。ブナの高木にも葉っぱが残っており、中低木は今が見頃で笹の緑と競い合って主張しています。今年は気温が高く今日の午前の散策は小雨にあたりましたが、しっとりとてっかりのブナ林を気持ち良く歩くことができました。また、幼稚園の利用もあって、午後の散策でブナの森に元気な声が響いていました。今年は、7月の豪雨と長雨、9月10月の台風、その間に日照り続きなど、極端な気象より、異常気象とも言える日々に気をもまれました。しかし、7年振りに黄金の輝きを取り戻したブナ林と、8年振りのブナの実大豊作など嬉しいこともありました。今年は、ダイナミックに変化するブナの森を体験することができたと思います。一つ残念なのは、台風18号襲来まで順調だったツキヨタケの成長が止まり、ついにはかびてなくなってしまい「光るキノコナイトハイクツアー」もできなくなったことです。来年の秋まで首を長くしてお待ちくださいませ。
 今後は、11月9日(土)の「さよならブナ林」が園内最後の行事となります。また、冬期行事はスノーシューイング・手作り広場・炭焼き教室を予定しておりますので、皆様のご参加お待ちしております。あっという間の半年間、楽しい出会いをありがとうございました。また、来年度のご利用スタッフ一同お待ち申し上げております。(スタッフ:まなべ)
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11月06日・ 閉園後の巡回は、ひだまりハイキングでした。日曜日あたりからは寒波襲来とかで、雪の予報が出ているようですが、だいたいその前にはこんなあったか〜い日が一日くらいあるんですね。あれだけ輝いていた葉っぱも9割方落ちて、森そのものが陽射しを浴びて明るく、林床の常緑の植物はこことばかりに栄養を蓄えていることでしょう。雪が積もればその中で省エネ生活を強いられますからね。小鳥もたくさ見かけました。厳しい冬到来前に餌探しに大忙しといったところでしょうか?冬支度は動物ばかりでなく、ネイチャーセンターも雪囲い作業が進んでいます。我々も後片付けをして来週には山を下ります。(スタッフ:まなべ)
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11月08日・ 午前中の小雨は午後から晴れて、外で作業も寒くない日です。明日は、「さよならブナ林」晴れてくれるといいな。さて、6日の巡回で台風の影響と思われる倒木を発見しました。低木も落葉して見通しが良くなり、見渡したところ明るい感じの所があったので笹をかき分け進むと、2本並んだ大木が倒れており、傍には、こちらも大木の幹折れがありました。この度の台風の強さを思い知りました。(スタッフ:まなべ)
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11月14日・ 今日は午後から晴れ渡り、ネイチャーセンターまで今季初スノーシューを履いて来てみました。NCの駐車場までは70cm程の積雪が続きますが、スノーシューのおかげで10cm程しか沈みこまなく快適に歩くことができました。但し、ツルや沢には軽く雪が被さっているだけで見えない危険が潜んでいるため、森の中を自由に歩けるようになるのはもう少し先のようですね。12月14日(土)が第1回スノーシューイングの予定で弓張平で開催します。西川町スノーシューパーク開きにもなっておりオープニングイベントも予定されています。初心者の方も大歓迎、皆でレッツ・スノーシュー!楽しみましょう!(スタッフ:まなべ)
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11月17日・ 今日、晴れわたったのは庄内から西郡の一部だと思います。そこに含まれるのが、NC周辺です。ご覧の通り快晴の青空です。気の早いスキーヤーは既に姥ケ岳を滑走しているようです。(スタッフ:まなべ)
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11月27日・ 11月二週目には早めの冬将軍が訪れて、慌てて冬支度をするはめになり、その後もぐずついた天気が続いていましたが、弓張平は将軍の猛威は一旦おさまりました。しかし、明日からまた将軍のお目見えのようですね。今日はその合間に晴れ渡った弓張平を"車"で散策。弓張平の二次林もすっかり葉を落して見通しが良くなっています。以外に大きなミズナラとブナが目立ちます。そう言えば、昨日は風雪の中にレンジャクの大きな群れが見られましたが今日はどうしたことか?弓張平と言えば、アガリコブナ。丸裸になったアガリコはさらに存在感がありました。(スタッフ:まなべ)
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01月25日・ 1月25日(土)。これからが冬本番とも言える月山山麓ですが、晴天と小雨が続きで春めいたブナ林です。束の間の春めいたブナ林を歩いてみました。  ネイチャーセンターは、すっぽり雪に埋もれて苦しそう。ブナにきづりかかった雪はすっかり溶けて、軽々とした感じ。でも、風が強かったのか、落枝が目立ち大きなヤドリギも落ちていました。オオトチのお婆さんからも大きな雪塊が落ちて、洞の蓋があいたような感じです。この洞を覗けるのはこの期間限定ですよ。昨年は、ブナの実が豊作だったので熊棚が出来ていないかと、普段は行けない所もスノーシューで歩いてみるも残念ながら見つからず。 2月9日は、共催行事のスノーシューイングがあります。西川町間沢スキー場のリフトトップから眺望抜群の展望地に登り、条件が良ければさらに絶景ポイントまで進みます。スノーシューで里山からの絶景を楽しみましょう。(スタッフ:まなべ)
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02月28日・ 今年も2月が終わろうとしています。今週は気温が高く、昨夜は結構強い雨が降り月山山麓は急激に春めいています。そして、ネイチャーセンター回りの雪堀が始まり、3月になると姥沢までの県道の除雪が始まります。雪深い山麓ですが春に向けて動き出し始めました。春の様子を探りに3月16日は博物園内をスノーシューで散策します。(スタッフ:まなべ))
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03月04日・ 昨日は一日吹雪いていた月山山麓、今日は無風に快晴です。白く輝く山々が神々しく見えました。
 さて、前回アップの蕾は分かりましたか?イワガラミの蕾です。ツルアジサイと比較されるあの蔓性の植物です。飾花が一枚、一方は4枚で一目瞭然ですが、蕾もぜんぜん違います。それでは、このタネなんだか分かりますか?(スタッフ:まなべ)
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03月06日・ 今日は一転真冬です。(スタッフ:まなべ
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03月12日・ 月山山麓は先週末から冬将軍が居座り、一時すくんだ雪積がまたまたぐっと嵩あがりしました。増えたり減ったりしながら最高積雪期を迎えたようです。16日の自然博物園ブナの森スノーシューイングが楽しみです。 さて、ウバユリのひと房の種の数は想像がついたでしょうか?個体差があり大きさが分かりづらかったかもしれませんが、これには、553個の種が確認されました。一株に13房で7000前後の種がついていたことになりますね。もっと小さな草本類には何万個もの種をつけながら繁殖するものがたくさんあります。それらが競争と共存していることで、地盤が守られているのですね。雪解けを心待ちに休眠していることでしょう。(スタッフ:まなべ)
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