2009年の歳時記です。博物園の四季の変化を感じ取っていただけます
3月20日・ 昨日、木曜のスケッチクラブ例会報告です。昨日から気温が高く、この日も吹いてくる風があたたかく、歩くとザクザクというザラメ雪で、3月とは思えない陽気の月山でした。今日のスケッチクラブは参加者8名、志津スキー場の少し上まで足を延ばしました。黄砂の影響でだいぶ山が汚れていましたが、湯殿山、姥ヶ岳、月山が一望出来る場所でゆったりとスケッチしました。いつもとは違った角度から見る三山は、スケールが大きく迫力がありました。この風景を見ただけでこの日は満足というメンバーもいたくらいでした。途中、幹の中間部でポッキリ折れてしまったブナがありました。サルノコシカケがたくさん生え、寿命だったのでしょうが、それでも太いブナが折れてしまった姿を見ると心が痛みました。天命をまっとうしたこのブナの姿も絵に残しておくことに・・・。ブナのことを思いながら真剣にスケッチしました。また、枝一面にコブのついたブナも見つけました。おそらく何か病気になのかもしれませんが、まるでだんごの木のようでした。日に日に春らしくなるブナの森、ちょっとした変化も見逃さないのがスケッチクラブです。この日も様々な発見に楽しい一日となりました。。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
4月08日・ 今日から管理車道の除雪が始まりました。5月のオープンに向けて少しずつ準備が進んでいます。さて、本日は弓張平周辺の様子を紹介したいと思います。4月に入り、毎日のように暖かい日差しが降り注いでいます。この陽気で、公園付近も一気に春を感じるようになりました。早いものでは、樹木の葉芽や花芽が開き始めました。根空きも、少しずつ広がってきているようです。雪の状態はというと、二次林の中ではまだ2メートルほどありますが、表面は湿った雪で、固く締まった雪ではないので融けるのも早そうです。弓張平公園周辺でスノーシューを楽しめるのも、あとわずかでしょうか?マンサク、ヤナギ類、ハンノキ類の芽吹きを楽しみたい方は、弓張平公園へぜひどうぞ!(スタッフ:倉本) [PHOTO]
4月10日・ 今日は「月山スキー場開き」です。それに合わせてネイチャーセンターの除雪も終わり、センター前まで車で来られるようになりました。ネイチャーセンターはまだオープン前なので、建物の利用はできませんが、半年振りに雪から開放されたセンターは、春の日差しを浴びてやっと冬眠から覚めた、といったところでしょうか!今年は積雪が少ないと感じていましたが、センター前の石碑や周海沼の野鳥観察小屋を見る限り、この時期の残雪量としては、昨年と同じくらいのようです。ただ、これだけ暖かい日が続くとあっというまに雪も融けていきそうです。 また、昨年はブナの実が凶作だったせいでしょうか、ところどころで、ネズミがキハダの樹皮をかじった食痕が見られました。枝には針で傷つけたような歯の痕があり、その下には樹皮の残骸と糞が残されていました。ネズミも飢えをしのぐために必死なのか、それともキハダが薬になるということを分かっていて体の為にかじっているのか?いろいろと想像してみるのも楽しいものです。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
4月13日・ 今年度のネイチャーセンターいよいよ始動。 管理車道の除雪が順調に進み、4月10日月山スキー場開きに間に合うように終了することができました。これもひとえに、西川町をはじめ関係機関各位のご協力のたまものと感謝申し上げます。 博物園は5月1日オープンですが、4月のブナの森を楽しむ利用者が急増している昨今、できるだけ皆様の要望に応えられるようにしながら開園の準備をしていきますので、よろしくお願いします。 さっそく4月12日には園内を舞台に、西川町観光協会主催の「スノーシュートレッキング」が開催され、多くの方が、ブナの原生林5キロコースを楽しみました。19日にも第2弾が予定されています。(スタッフ:横山) [PHOTO]
4月16日・ 博物園オープンまであと2週間となりました。しばらくつづいた暖かさから一転、この日は風が冷たく冬に逆戻りしたような天気でした。第3木曜恒例、4月のスケッチクラブ例会は、つぼ足でも歩けるくらいに雪もしまってきた園内の、眺めのよい尾根沿いを周海沼までゆっくりと歩きました。最初に目に付いたのがカラマツの花芽の展開です。間近に見る機会の少ない花芽なので、一同立ち止まってじっくり観察しました。見れば見るほどきれいで、カラマツも捨てたものじゃないなと思いました。雪どけの早い尾根沿いは、カエデ類やブナの芽も開きかけているものが多く見られました。また、尾根沿いにはコケが生え、とても貫禄のあるミズナラが何本も見られました。この時期にしか歩けない場所なので、初めての発見も多くあります。そのたびにああでもない、こうでもない、という様々な意見が出るのがこのスケッチクラブの良いところです。おしゃべりしながら、お腹の底から笑いながらの散策は何より楽しいのです。周海沼の雪融けも例年より早く、コバルトブルーに光る湖面が一部出ていました。今回は、この周海沼の風景をスケッチしてセンターへと戻りました。(スタッフ:倉本)
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4月17日・ ネイチャーセンターのマンサクが満開となりました。今年のマンサクの開花宣言が4月10日でしたので、約1週間で満開ということになります。昨年の開花は4月13日、一昨年は4月6日でしたので、ほぼ例年並みといえます。ネイチャーセンターはこれからが春本番です。さて、ここにあるマンサクは「マルバマンサク」といい、日本海側の多雪地に適応したタイプでその名のとおり、葉の上半部が丸いのが特徴です。葉が開くより前に花が咲きます。短い柄の先に黄色の花が数個集まって咲きます。よく見るとなんとも不思議な形をしたかわいらしい花ですね。(スタッフ:倉本)
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4月27日・ ネイチャーセンターは5月1日のオープンに備えて準備が整いつつあります。ご来園の皆様とお会いできることを、スタッフ一同楽しみにお待ちしております。 そんな月山山麓に、またまた雪の知らせが届きました。先日降った雪は、2日間続いた雨にすっかり消えてしまったと思ったら、今日は一面真っ白になる降雪です。リフト周辺は40cmの積雪で、運休になりました。 マンサクの開花をお伝えし、ブナの芽もほころび、湿地にはミズバショウが開き始めた月山山麓に、新緑寒波の襲来です。今日のネイチャーセンターは一段と冷え込みます。(スタッフ:眞鍋)
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5月01日・ 毎年5月1日は、山形県立自然博物園オープンの日です。 今年はG.Wに入る前に積雪があり、オープン当日の冷え込みを心配しましたが、太陽からはオープンに先立ち、暖かい陽射しが届きました。オープニングセレモニーでは、博物園統括である山形県文化環境部みどり自然課及び、今年度から指定管理者となるNPO法人エコプロから、博物園の必要性と有効利用等並びに、今後の展開が説明されました。また、御来賓として西川町副町長、地元志津温泉町内会長、弓張平ガーデン組合長、スケッチクラブ委員長の皆様から、西川町に関わる博物園の重要性と、地元の発展と貢献に感謝の意をいただきました。スケッチクラブとしても、博物園と両輪で、今後益々の活躍を博物園をベースとして、ブナの森ならず、月山に大きく関わって参りたいと思います。 お忙しい中、ご列席賜りまして本当にありがとうございました。(スタッフ:眞鍋) [PHOTO]
5月02日・ オープン2日目の博物園も晴天に恵まれました。今日のガイドウォークでは、野鳥と追いかけっこをしながらゆっくりと周海沼まで歩きました。尾根沿いの日当たりの良い場所では、タムシバ・ナナカマド・オオカメノキ等の低木類の芽吹きが始まり、ブナの花芽もところどころ開いているものが目立ってきました。あと10日〜2週間ほどでまぶしい新緑の森にかわることでしょう。ブナの新緑はもちろん美しいのですが、その前に低木類が次々と芽吹きます。そんな樹木に目を向けて散策するのもまた楽しいですよ。さて、今日一番の驚きは、昨日まで枝先が雪に埋もれて看板に寄りかかっていた木が、雪から枝が出たことで1日で15センチ以上も起き上がっていたことです。日に日に雪が融けていることを実感しました。しかし、雪国の樹木はたくましい!!(スタッフ:倉本)
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5月04日・ トップページで、スノーブリッジの危険情報をお伝えしていますが、園内の沢、湧水、橋など日に日に危険箇所が増えています。安全を確保するために、今日はスノーブリッジを崩す作業をしました。日常案内の箇所が中心ですので、まだまだ危険箇所はたくさんあります。園内を散策する場合は必ずカウンターに立ち寄り危険箇所の確認をお願いします。さて、今日の作業で湧き水も顔を出しました。スコップで湧き水の上をつつくと一気に雪が崩れ落ちました。この上を誰かが歩いていたら・・・と思うとぞっとします。周囲の雪をきれいに落とし、安全に湧き水を飲めるようになりました。作業の後、半年振りに飲む湧き水は格別でした。午後の案内に参加した方は、今シーズン初の湧き水でのどの渇きを潤し、ブナの森を楽しんでこられたようでした。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
5月06日・ 博物園の新しいサインができました。 GWはいかがでしたか?期間中ほぼ天気は良く1000円効果もあり、行楽地は大いに賑わったことと思います。博物園への来園者は、新緑と残雪を愛でに例年並といったところでしょうか。新緑は、これからが一段と色を増して綺麗になるので、5月中旬以降が楽しみです。 新緑と残雪が綺麗なこれからの時期に、迷わず博物園にお出でいただけますように、新しい誘導看板を設置しました。県道から管理車道に入る、丁字路に看板がありますので目印にしてください。(スタッフ:眞鍋) [PHOTO]
5月08日・ 芽吹きが順調にすすみ、園内も萌黄色が目立ってきました。 芽吹き宣言もまもなくと思われます。昨年の芽吹き宣言は5月5日でした。 さて今年は、再三お伝えしているように雪融けが早く、スノーブリッヂを利用することはできないため、危険回避のため、リュウキンカ広場コースへの散策をしばらく禁止し、リュウキンカ広場への案内はもうしばらく中止します。 理由は、石跳川に架かる橋を渡ることが極めて危険だということです。水量が多く、流されたら岸に上がるのが難しい水圧です。また、雪の融け方は毎年違い、途中のコースも危険箇所がが多いのです。幸いに、リュウキンカ広場の状況はまだベストビューのタイミングを迎えていませんので、安全に渡渉できるのをお待ち下さい。(スタッフ横山) [PHOTO]
5月16日・ 芽吹き宣言後の最初の週末、新緑を楽しもうと多くのトレッカーやのアマチュアカメラマンが訪れ、萌黄色のブナの原生林を満喫していました。芽吹きは原生林から周海沼まで広がり、この時期ならでは景観をつくり出しています。静寂の中に野鳥のさえずりが響き渡り森全体がまさに癒しの空間です。
 残雪に赤い芽鱗が散らばる「ゆきもみじ」、イタヤカエデの「春紅葉」も彩りを添え、雪どけが進んだ稜線では「オオカメノキ」、「タムシバ」、「ムラサキヤシオツツジ」が迎えてくれます。新緑の博物園の森へ是非お出かけ下さい。 [PHOTO]
5月21日・ 園内では、雪溶けの進んだ場所から次々と春の花が咲き始めています。タムシバ、ムラサキヤシオツツジなどはおなじみの花ですが、今日は小さくて目立たないけれど、とてもきれいな花を紹介します。まずは「イタヤカエデ」です。黄色の花を葉の上に開きます。高木が多いので目の高さで花を見ることはなかなかできないのですが、今は雪の上に黄色い花がたくさん落ちています。園内のイタヤカエデは芽吹きのこの時期、葉が赤く紅葉したように見えるのでベニイタヤと呼ばれています。次は「ハウチワカエデ」です。葉の下に垂れ下がるように赤い花を咲かせます。こちらはトレイル上で目の高さで見られるので観察するにはもってこいです。花が終わると早くも実が見られます。多くの樹木が春のうちから秋の実りの準備を始めるのです。春だ〜と浮かれているのは人間だけなのかもしれません・・・。これ以外にも園内には数種類のカエデの仲間が見られます。花が咲いたらまた紹介したいと思います。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
5月28日・ 今月も残すところ数日となりました。1ヶ月前のオープン時にはセンター前にたくさんあった雪もすっかり姿を消し、数日前からはエゾハルゼミも鳴き始めました。これから天気のよい日には、鳥の声がかき消されるくらいエゾハルゼミがにぎやかになることでしょう。さて、26日・27日と二日続けて小学生の体験学習がありました。河北町立溝延小学校4年生と、西川町立睦合小学校3年生です。どちらも3時間以上たっぷりと時間をかけ、ブナの森で様々な体験活動をすることが出来ました。時間に余裕があると気持ちにもゆとりが出てくるものです。溝延小学校は校歌を、睦合小学校は音読と歌の発表をしてくれました。新緑の森に子供たちの伸びやかな声が響き、その声に応えるかのように森のあちらこちらで鳥の声が!ブナの森も我々スタッフもすばらしい歌声に感動!!ありがとうございました。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
6月02日・ 玄海広場(センター前)のミネザクラが5月30日に開花しました。昨年の開花が6月5日でしたので約1週間早い開花です。薄ピンクのかわいらしい花が満開になるのも間もなくです。 さて、今回はカエデの花シリーズ第2弾、人工林コースにある「ウリハダカエデ」の花が見ごろとなりました。直径8〜10ミリの淡い黄色の花を総状花序に10〜15個つけます。一つ一つの花は小さいのですが、それがまとまると樹木を埋め尽くすほど見事で、とても美しい花です。ちなみに「ウリハダカエデ」の名前の由来は、樹皮がマクワウリの果皮に似ていることによるのだそうですが、マクワウリがぴんと来ない方はスイカの皮を想像すると良いかもしれません。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
6月12日・ 今日はすっきりと晴れ、エゾハルゼミも朝から元気に鳴いています。昨日の久しぶりの雨に木々の緑も一段と濃く、いきいきと輝いているようです。また、しっとりと濡れた森には巨大ナメクジも出現し始めました。じ〜っと見ていると以外とかわいいですよ! さて、「シリーズカエデの花」第3弾の今日は、ミネカエデです。山地帯上部から亜高山帯にかけて生育する落葉小高木で、花は直径8〜10ミリの淡黄色で、総状に5〜10個つけます。園内ではリュウキンカ〜春木戸コースなどの標高の高いところほど多く見られます。ミネカエデの花は、今まで紹介したカエデの中では小さく、繊細で、目立たずにひっそりと咲いているようなイメージの花です。しかし、一度魅せられるとその美しさに引き込まれます。毎年この花を見るのが秘かな私の楽しみでもあります。(スタッフ:倉本) [PHOTO]
6月23日・ 雪どけ後の森は雨が降らずにカラカラに乾いていましたが、ここ数日の雨で森はしっとりと潤っています。この雨を待っていましたとばかりに「ギンリョウソウが」が目立ち始めました。この植物は葉緑素のない純白の腐生植物で、透き通るような怪しげな姿から「ユウレイタケ」の別名があるくらいです。茶色の落ち葉の中から伸びる真っ白な姿は、一度見たら忘れられない美しさです。 そして、雨を待ち望んでいたのは植物だけではありません。園内のクロサンの池ではモリアオガエルの卵塊が見られるようになりました。雨不足で今年はやってこないのでは・・・と心配していましたが、一雨ごとに産卵に来ているようです。もう少し卵塊が増えてほしいという希望はありますが、梅雨らしい天候が続けば少しは期待できるかもしれません。池の中では今か今かとアカハライモリが待ち構えています。無事に森に巣立っていけるのは何匹くらいなのでしょうね?(スタッフ:倉本)[PHOTO]
7月11日・ 「クロサン通り」の保全活動を実施しました。「クロサン通り」とは「大トチのおばあさん」手前の湿地環境とサンショウウオやモリアオガエルが産卵する池のある所です。 ここは博物園オープン当初から人気スポットなので、トレイル一周できないときでも、ここまでは来て戻るというように、利用度が高いために、周辺の環境に少なからず影響を与えていました。そのことを反省し、少しでも復元を目指して数年前から保全活動を続けています。 これまで様々な手法を試してきましたが、2年前から、湿地環境を守るためには「井桁方式」が有効であると確信し、要所要所に井桁を組んできました。 今回は、「クロサン」の池を眺めやすくするための『観察井桁』と『湿地井桁』を二つ作りました。 今年は『湿地井桁』を6個作る予定です。次回は7/20ですが、引き続き井桁方式で「クロサン通り」周辺の湿地を保全したいと考えています。是非歩いてみて感想をお願いします。(スタッフ横山)[PHOTO]
7月20日・ 7月20日、「クロサン通り」第二弾の保全活動を実施しました。 1回目に続いて、2回目の活動を予定通り実施しました。当日の作業に向け、18日と19日には大雨の中で荷揚げ作業を行ったので、当日は作業に専念できました。 今回は、井桁方式を五つ設置した他に、「クロサンの池」を観察するための展望台を完成させました。 当日の作業そして荷揚げ作業、ほんとうにお疲れ様です。これからも環境に最大限配慮した博物園運営に邁進したいと改めて決意していますので、引き続きご協力お願いします。(スタッフ横山)[PHOTO]
7月24日・ 博物園周辺は只今花盛りです。夏の花が可憐に、可愛らしく咲いています。梅雨のどんよりとした気分を吹き飛ばしてくれます。高さ2メートルにもなる大形植物の「シシウド」は、クジャクが羽を広げたような、花火がぱっと開いたような白い花を咲かせます。あまりにも大きな花は子供たちも興味をもつようで、「すご〜い!きれい」という声が飛びかいます。「オオイタドリ」も高いもので3メートルにもなる大形植物ですが、白い花がまとまって咲いている姿はとても見事です。つる性植物の「イケマ」はまんまるのぼんぼりのような白い花をたくさんつけます。花が開く前のつぼみはまるでお菓子のようです。写真で紹介した以外にもたくさんの花が見られます。月山のふもとのちょっと涼しい博物園に、夏の花を楽しみにお越し下さい。(スタッフ倉本)[PHOTO]
7月30日・ ウエツキブナハムシの成虫が目立ってきました。 昨年、大発生したこの虫は体長5〜6mmの甲虫で、ブナの葉を摂食します。お盆過ぎにどこからか飛んできて月山山麓で卵を産み、幼虫になりそのままこの地で冬を越しました。それがまた、蛹から成虫になって出てきているものと思われます。すでに地面には摂食被害を受けた葉が落ち、山全体が黄色に変化してきています。終息するのに数年かかるだろうとのことなので、今年はこれからどの程度被害が拡大するのか心配しています。卵や幼虫の出現時期は昨年と比べ変化があるのか等、経緯を観察していきたいと思います。(スタッフ:倉本)[PHOTO]
8月18日・ ウエツキブナハムシの幼虫、大量出現!! 成虫はほとんど見かけなくなりましたが、真っ黒い幼虫が目立ってきています。やはり成虫同様、幼虫も昨年より半月ほど早い出現です。原生林は足の踏み場のないくらいにあちらこちらに幼虫の姿が・・・。卵を産み付けられたブナの葉が地面に落ち、その卵からかえった幼虫がブナの幹をよじ登っている姿も見られます。そして、幼虫とともにブナハムシの糞も大量出現です。森の中の葉っぱには、フワフワとゆれる糞が・・・。風が吹くと宙に舞いますので散策の際は帽子をお忘れなく!(スタッフ:倉本)[PHOTO]
8月23日・ 8月も残すところ1週間、ネイチャーセンターでは肌に感じる風はすっかり秋。ススキの穂はフワフワと風に揺れ、木の実も色付き始めています。コエゾゼミの声も最盛期を越えたようです。ブナハムシの影響で赤茶けたブナが紅葉したように見え、これも秋を感じさせる一因なのかもしれませんが・・・。そうはいっても森を歩くと様々な木の実、秋の花、さわやかな風、木漏れ日、やっぱりブナの森は気持ちがイイ!!夏から秋へ、日に日に変化していくブナの森です。(スタッフ:倉本)[PHOTO]
9月04日・ 9月に入りネイチャーセンターの玄海広場を歩いても、秋の気配を感じます。さらに枯れたブナの葉も秋色を際立たせますね。広場を歩いまず気付くのが、蝉の声からヤブキリなどバッタの鳴き声に変っていることです。そのヤブキリですが、昆虫を捕食することを知っていましたか?草食系の昆虫から成長すると肉食系になるんですね。そう言えば足に付いているトゲトゲが、捕まえた昆虫を放さないぞって感じです。それと、ミヤマフキバッタが産卵していました。少し前に脱皮したのを見たばかりだと思ったら、もう産卵の時期なんですね。昆虫たちも一生懸命です。 一生懸命と言えば、只今観察中のキアゲハの幼虫です。成長が早く日々の観察が楽しみです。毎年玄海広場のシシウドに幼虫がいることは知っていましたが、産卵から見続けた事はありませんでした。産卵の様子を目撃したので、それから約4週間観察中です。問題はいつどこで蛹になるかで、是非その機会に出会えたらと思い只今見守っています。※シシウド=セリ科(スタッフ:眞鍋))[PHOTO]
9月05日・ 今日もキアゲハの幼虫は食欲旺盛で、朝からシシウドの葉っぱをモリモリ食べています。昼過ぎまで食べ続けた結果、大きな糞をころころと排泄です。食べながら排泄、羨ましいお通じですね。さて、この幼虫はいつになったら蛹へと旅立つのやら?幼虫を観察していると他の生きものにも遭遇します。 昨日の夕方は、アナグマが遊びにきました。最近広場の土を掘り返しているヤツがいるなぁ、と思っていたのですが、犯人が分かりました。ムシやミミズなどを捕食しているのでしょう。 もう一つは、モリアオガエル。気持ちよさそうにネイチャーセンターを見ていました。森の中ではオタマジャクシから上陸したチビモリアオガエルも良く見かけられる時期ですが、成熟したモリアオガエルです。足下にはゲンノショウコが薄い紫色の花をたくさん広げています。生薬として用いられて、薬効が直ちに現れるので「現の証拠」と名前がついたそうです。さまざまな動植物がすぐそばで営んでいることを実感し、ブナの森の豊な生態系を感じます。(スタッフ:眞鍋))[PHOTO]
9月08日・ 休館日が明けて幼虫を訪ねたら残念!!姿を消していました。近くを探しましたが発見できずです。しかし、別のシシウドに付いていた幼虫に変化がありました。朝一に見た時、すでにハコベラに移動しているのです。さらに午後になって、蛹になる準備でしょうか、大量の糞を出して身体を小さくしたのです。半分ほどの大きさ(2.3mm)になってじっとしています。まさかハコベラで蛹化が・・・。今後も見守ります。 ネイチャートレイルの入り口に通称"ヤマアカの池"なる止水があります。両生類の産卵が見られる身近な観察ポイントです。しかし近年干上がることが多く、池の名前にもなっているヤマアカガエルが産卵をしなくなりました。そこで、スタッフ間で水を引くことにしてヤマアカを呼び戻すことにしました。試行錯誤を繰り返しようやく満水状態を保つようになった池に変りました。それから数週間、メスと思われる大きなヤマアカガエルが遊びに来ていました。来年の産卵場所の探りでしょうか・・・。こちらも見守りたいですね。(スタッフ:眞鍋)[PHOTO]
9月19日・ 月山の山頂付近は早くも紅葉が見ごろとなりました。今年は例年に比べて少し紅葉の進み具合は早いようです。博物園のブナの森でも秋の色があちらこちらで見られるようになりました。オオカメノキの赤と緑のグラデーション、サワフタギのコバルトブルー、マユミのピンク、森の中では様々な色が饗宴しているかのようです。ドングリやトチの実も落ち始めました。紅葉前の一時、のんびりと観察しながら散策するにはとても良い季節です。(スタッフ:倉本)[PHOTO]
9月20日・ 日常案内から。シルバーウィークの影響を受けて、博物園にも県外から多くの来園がありました。爽やかに晴れ渡った月山山麓のブナの森を、子供と大人みんなで散策に出かけました。柔らかい陽射しを暖かく感じ、木漏れ日が優しい気持ちの良い散策日和です。実りの秋を迎えた森には、ドングリやツノハシバミ、ヤマブドウなど多くの木の実を見る事ができました。森に棲む動物たちも喜んでいるはずです。9月の森は恵みをもたらす時期ですが、渇水の時期でもあり湧水や沢水が一番少なくなります。しかし、そのおかげで少なくなった沢水にいる、ハコネサンショウウオなどの水生の生きものを観察するには好条件になります。木の実やブナの木の特徴、棲息する動物などの説明を受け、参加された皆さんは耳を傾けながらうなずき時には驚きながら散策を楽しんでくれたようです。森の精気を身体いっぱいに受けて、心身ともにリフレッシュできる森をインタプリタ−と散策しましょう。(スタッフ:眞鍋)[PHOTO]
10月15日・ 10月15日、久々暖かい陽射しに包まれました。紅葉前線は山を下り、ネイチャーセンター周りや、月山荘周辺も色鮮やかになっています。この錦織なす秋色を求めて、恒例スケッチクラブの例会がありましたが、NCには東京からスケッチされる皆さんも訪れていたただき、思い思いに筆を走らせていたようです。 その後、キアゲハの幼虫は・・・。ことことぐ蛹になる前に姿をくらまして、何処で蛹化しているのか一向につかめません。という訳で、逃げられないようにカゴを被せて観察することにしました。小さくなった幼虫は場所を決めると、糸状のものをたくさん出して、それで自分を支える紐をつくり固定します。それから4日後、蛹になったところを収めることができました。いったいこの作業を自然界のどこでやっているのか・・・?最後のチャンスは、現在5匹の幼虫がいるので観察したいと思っていますが、すでに1匹いませんでした。さらには、すぐ傍にアナグマの痕跡が見られ、またも天敵出現か!?(スタッフ:眞鍋)
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10月16日・ 昨日、観察中のキアゲハの幼虫4匹のうち1匹が身体をスリムにして、食草から1m程離れているハコベラに移動していましたが、糸は出しておらず、明日までこのまま居てくれるか心配しながら帰りました。今日朝一番で見に行ったところ、朝露に包まれてきらきら光る幼虫がいました。さらに、日中にはもう1匹が移動し始めて準備に入ったのです。ところが、2匹とも少し目を放した隙に姿を消してしまったのです。必死で周りをさがしても発見できません。居た場所には糞だけが残されていました。今回こそは幼虫が落ち着く場所を見られると思っていたのですが・・・。いったいあの時間で何処に行ってしまったたのだろう?(スタッフ:眞鍋)
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10月21日・ 紅葉トレッキングの勧め。ブナの紅葉はブナ枯れや台風の影響をうけて一段落したように思えます。これからは、中低木と林床に目を移して、紅葉トレッキングを楽しみましょう。カエデ類が赤や黄色に、タムシバとオオバクロモジが鮮やかな黄色に輝いています。落葉した梢の先は見通しがよくて、透き通った森が楽しめます。また、散策路や池は落ち葉で埋め尽くされて、その様子は能楽の衣装の様に綺麗です。色とりどりの森には、日本の美がたくさん見られます。(スタッフ:眞鍋)
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10月30日・ 10月28日、29日と地元の小学生が自然散策にやって来ました。両日ともに10月末とは思えないくらいにポカポカの陽気で、歩いていると汗ばむくらいでした。落葉が進んだ森の中はとても見通しがよく、樹形もよくわかります。子供たちはクネクネと曲がった木を見つけると迷わず駆け寄って木登りを始めます。比較的自然に親しんでいる子供たちなので、こちらからのアドバイスがなくても自分たちで考えてスイスイ木登りを楽しんでいました。また、ブナの実を拾いネズミやリスの気持ちになってその場で殻をむいてパクパク食べました。森の動物たちのご馳走(ヤマブドウやコクワ)もちょっとだけ分けてもらって味わいました。サワグルミやカエデの実、色とりどりの落ち葉もたくさん拾ってお土産にしました。元気いっぱいの子供たちは、一日中森で遊んでもまだまだ遊び足りないようでした。間もなくネイチャーセンターには雪が降ることでしょう。また来シーズン、元気な子供たちの声が響き渡るまでは森の中もしばらく静かになりそうです。(スタッフ:倉本)
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11月03日・ 山形県立自然博物園の営業(5月〜10月)が終了しました。 オープンから早くも6ヶ月が経ちました。待ち望んだ新緑の森からは、エネルギーを授かり、小中学生の体験学習に欠かせない新緑トレッキングで賑わいました。夏には早々とブナハムシが森の様相を変えて話題になり、あっという間にブナの葉を落としてしまいました。おかげで落葉後の森を楽しむことができました。シーズン中は子供から大人、個人や団体で多くの方に訪れていただきまして、本当にありがとうございました。 博物園は、「自然に親しむ」「自然を知る」「自然を守る態度を身につける」の3つを念頭に活動しています。今後も訪れる方が、多様性に満ちたブナの森と、身近にある自然を感じていただけますよう、ブナの森をご案内いたします。来年度のご来園をスタッフ一同お待ちしております。 昨夜来の降雪で博物園の森は、ご覧のように雪化粧です。(スタッフ:真鍋
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12月17日・ 山形県立自然博物園のフリーガイドは10月で終了しましたが、例年、オフシーズンにもスケッチクラブは活動を続けています。庄内地方の大雪を尻目に内陸部の積雪はこの時期になってもまだ少ないままでしたが、この日に合わせたかのように前日から雪が積もり始め、ふわふわの雪が積もった絶好のコンディションの中で、今シーズン初のスノーシュー散策となりました。
 この日の予報は雪のはずが、太陽と青空まで見える驚きの天気で、参加者は皆「今日は来て良かったー」と大満足。当然会話も弾みます。途中、湯殿山と姥ヶ岳がきれいに見える場所でスケッチを終えると、あとは弓張平の自然体験区〜植物園区方面へのんびりと景色を楽しみながら歩きました。この日は動物の足跡もまったく見られず、振り返ると我々の歩いた跡だけが雪の上にクッキリと残っていました。
 積雪はまだまだ30センチ程度なので、側溝にはまったり公園内の人工物につまずいたりと、決して歩きやすい状態ではないものの、滅多にお目にかかれないホザキヤドリギ、まっ赤なナナカマドの実、ふわふわの毛をまとったタムシバの花芽、そしてキラキラと光る新雪、何を見ても何をしても楽しい一日でした。(スタッフ:倉本)
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12月23日・ 今シーズンのスノートレッキングは、いよいよ今日から開幕です。弓張平の公園内2〜3キロを、周囲の景色を楽しみながら2時間程度、ゆっくりと冬の自然を楽しみながら歩くという企画です。
 早速、スノーシーズンを心待ちにしていた参加者がやってきました。この日は気温が高いせいか、弓張平では霧がかかっていました。だんだん林のほうに進んでいくと、霧に覆われた二次林がとても幻想的で、思わず立ち止まり風景に見とれてしまいました。また、この日はウサギの足跡がとても目立ちました。あっちにいったりこっちに来たり、元気よく歩き回っている様子を想像するだけでも楽しくなってきます。これだけ足跡があるのに、ちょっとくらい姿を見せてくれてもいいのになあと思うのですが、動物からしてみれば、人間は一番会いたくない存在なのでしょうね・・・。2次林を抜けると、スポーツ区の広場に出ます。そこで木登りを楽しんだり、広場を自由に歩いたりとそれぞれに雪を楽しみ、最後に、シンボルツリーの夫婦ブナに、今シーズンも安全に楽しくスノーシューが出来るようにあいさつをしてからパークプラザへと戻りました。
 3月まで、毎週水曜と日曜にスノーシュートレッキングを開催しています。初めての人も気軽に楽しむことが出来る時間と距離になっていますので、家族で、友達同士で、冬の運動不足解消に、是非参加をお待ちしております。(スタッフ:倉本)
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1月10日・ これからスノーシューを始めたり、雪の中を歩いてみたいという人のために、「スノーシューイング講習会」を開催しました。 最初の1時間30分は座学です。冬山での基本となる服装・持ち物について、天候や歩く距離、山のレベルによって服装や装備も変わってくること、どんな道具を持っていけばよいかなどを学びました。そしてスノーシューについて、和かんじきやスキーとの違いや履き方、歩き方を学びました。 これらの基本的なことを頭に入れて、その後は早速実践です。この日はひざ下くらいの深雪で、ラッセルを体験するにはもってこいの条件です。初めは少し足がもつれていた参加者も、数分後には上手に歩けるようになっていました。平坦な場所、登りや下りでの歩き方、そして転んだ時の起き方なども実体験できました。あとはのんびりと森の風景を楽しみながら歩きました。そして、この日はラッキーなことにウサギに出会えました。細い木の根元に穴を発見し、そこから延びる足跡をたどっていくと・・・数十メートル先に動くものが!我々の気配を察してあわてて逃げていったのでしょう。いろんな初体験に参加者も感動していたようでした。吹雪いたり晴れたりを繰り返していたこの日の天気、山の天気は変わりやすく天気予報通りにはいかないということも学び、いろんなことを現場で体験できた講習会となりました。(スタッフ:倉本)
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1月17日・ 弓張平はこの日も雪、順調に雪の量も増えています。今日は参加者7名でしたが、1名ほどラッセラー(ラッセル好きな人を言う)がいて、膝まで沈む深雪にも関わらずリズム良くスイスイ進んでくれました。おかげで後続隊は歩きやすく快適でした。また、雪がちらちらと舞う中でも鳥の声があちこちから聞こえてきて、一緒に森歩きを楽しんでくれているかのようでした。夫婦ブナ付近の積雪深は2.6メートルになり、前回は胸ぐらいの高さにあり、足を乗せられなかった枝にも簡単に登れるまでになりました。 2次林に入ると、前日までの雪と風の絶妙なバランスが作り上げた、美しい風景が広がっていました。樹木の幹にクリームを塗ったような、ふんわりと白い布をかぶせたような、まさに自然の芸術作品です。ヤブもすっかり雪の下で、好きな場所をどこでも自由に歩くことができるようになりました。斜面を思いっきり駆け下りる時の雪の感触も、とても爽快です。1〜2月のスノシューの醍醐味は、やはりふわふわの深雪でしょう!転んでもジャンプしても痛くないこの時期の雪の感触を、ぜひ体験しにいらしてください。(スタッフ:倉本)
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1月21日・ 今日は月に一度のスケッチクラブ例会。里は雨でしたが弓張平はさすがに雪。今日はいつもの弓張らしい吹雪となりました。それでも「雨よりは良かったね」と、前向きなメンバーです。パークプラザ周辺は目も開けていられないほどの地吹雪ですが、ひとたび林の中に足を踏み入れると、ウソのように風が穏やかになります。林を通り抜けると広い台地が目の前に広がり、そこでは夫婦ブナがじっと風雪に耐えていました。ここでスケッチをすませた後、さらに林の奥に足を伸ばし、「ねじれブナ」「合体ブナ」に会いに行き、それぞれ特徴ある樹形にどうしてこんな形になったのか、メンバーの頭もフル回転。さすが、想像力豊かなメンバーの手にかかるとあっという間にいろんな物に変身!大笑いしながらあっという間に楽しい時間は過ぎていきました。歩いた後の楽しみは、みんなで食べるお弁当と作品の仕上げ。ここでもいろんな話題に笑いが絶えません。楽しく歩き、楽しくおしゃべりをしながら、楽しく絵を描くこと、これがスケッチクラブの良いところ、長続きのコツなのです。(スタッフ:倉本)
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2月1日・ 1月29日現在のネイチャーセンターの様子です。センター付近の積雪新は約3メートル、広場の石碑も石組みの部分はすっかり雪に埋まり、雪上には頭だけがぽっかりと出ていました。センターを後にして、尾根沿いに周海沼を目指して歩きました。1ヶ月前はササやブッシュで歩きにくかった森も、一面白銀の真冬の森に変わっていました。道なき道を自由に歩くのは最高の気分です。周海沼も9割が真っ白な雪で覆われていたので、ここぞとばかりに沼の上を歩いてきました。野鳥観察小屋は半分ほどが雪の下。雪の多い年はとんがり屋根のてっぺんをまたぐことができるのだから、そこまで積もるにはまだまだです。 大トチのおばあさんと大ブナのおじいさんは、仲良く並んで原生林の風景を眺めているようでした。晴れの日も吹雪の日も何百年と寄り添って森を見守ってきたのだろうと考えると、心が温まると同時にこれからもこの森を見守っていてくださいという感謝の気持を込めて、握手してきました。 これから1ヶ月でさらに1メートル以上の雪が積もることでしょう。この豊富な雪のおかげで豊かな森、豊かな水が育まれているのだと思うと、「雪いらねなあ」とばかり言わずに、雪に感謝しなければいけませんね。(スタッフ:倉本)
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2月21日・ 今回は、2月に入って行われた小中学校の自然体験学習の様子をお伝えしたいと思います。いずれもスノーシューを履いて冬の森の様子を観察し、雪の上を歩く楽しさを体験するという内容で行われました。 西川中学校1年生は、春〜冬の年4回の自然体験学習の最終回でした。春から比べるとずいぶんと大人っぽくなった生徒たち、発表の仕方や合唱もとても上手になり感動しました。春〜秋は天候に恵まれなかったのですが、最後の冬はとてもいい条件で歩くことができました。班対抗の雪だるま作りでは、個性豊かな雪だるまが6つ、広い雪原に出現しました。 地元の小学4〜6年生(西山小・睦合小)は自然観察を少し、あとは思いっきり雪を楽しもうという目標を掲げて歩きました。雪玉を投げたり雪の上に寝転んだり元気いっぱいの子供たち、木登りは男の子も女の子もほとんどの子が挑戦しました。弓張の積雪は2.5メートルくらいなので、さらに2.5メートル上を目指して登ります。そこから雪の上に豪快にジャンプ、地上5メートルの大ジャンプです!!もう一つの楽しみは坂道を豪快に滑り落ちること。お尻ですべる子、頭からヘッドスライディングする子、思いっきり駆け降りる子、思い思いに下り斜面を楽しみました。天候も雪の状態も同じ日はないのですが、どんな時でも雪を楽しむことができる子供たちのパワーにスタッフも元気をもらいました。(スタッフ:倉本)
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