博物園歳時記
2009年9月4日(金曜)
 9月に入りネイチャーセンターの玄海広場を歩いても、秋の気配を感じます。さらに枯れたブナの葉も秋色を際立たせますね。広場を歩いまず気付くのが、蝉の声からヤブキリなどバッタの鳴き声に変っていることです。そのヤブキリですが、昆虫を捕食することを知っていましたか?草食系の昆虫から成長すると肉食系になるんですね。そう言えば足に付いているトゲトゲが、捕まえた昆虫を放さないぞって感じです。それと、ミヤマフキバッタが産卵していました。少し前に脱皮したのを見たばかりだと思ったら、もう産卵の時期なんですね。昆虫たちも一生懸命です。
 一生懸命と言えば、只今観察中のキアゲハの幼虫です。成長が早く日々の観察が楽しみです。毎年玄海広場のシシウドに幼虫がいることは知っていましたが、産卵から見続けた事はありませんでした。産卵の様子を目撃したので、それから約4週間観察中です。問題はいつどこで蛹になるかで、是非その機会に出会えたらと思い只今見守っています。※シシウド=セリ科(スタッフ:眞鍋))
ゾウムシを食虫のヤブキリ
脱皮したバッタ
産卵中のフキバッタ
シシウドの葉に産卵するキアゲハ
キアゲハの卵・・成長が進むと黒く変化する
幼令1〜3まで色が黒い
幼令4から緑色に変ります